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前回ご紹介した3つのリリースタイプに関して補足を。
「抜き」という表現に関していくつかご意見を頂戴しました。
実はそのことに関してはブログに載せる前にノル氏と「抜き」「出し」「押し」どれを使うか話合いました。
「裏抜き」にするのか「裏出し」という呼び方にするか、、、
そしてお互い「抜き」ということで意見が一致してので「抜き」という言葉をチョイスさせてもらいました。

ノル氏は「抜きという言葉のほうが、なんていうかな職人芸って感じがするじゃないですか」ってことでした。
自分にはそのニュアンスとてもよくわかりました。
そして自分が「抜き」でいいと思ったのはスティールダーツのための用語としての位置づけをしたかったので「抜き」にしました。
いや、全然ソフトダーツでも使っていただいて結構なんですよ。
ただスティールダーツほどリリース直後のバレルの放物線が重要でないと思うんです、ソフトでは。
その理由を話すと長くなるのでここでは割愛します。

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補足のまとめ
このリリースタイプの呼び名はあくまでリリースの仕方の話ではなく、
リリースした時のバレルの放出角度とその放物線のタイプ分けであり
抜き、出し、押し、というリリースの仕方を分けたものじゃないということにご注意ください。
なので「抜き」だったり「出し」だったりの呼び方はその人のスローイング方法に応じて変化します。
要はリリースする時にバレルの裏面がボードに向くのか、
表面がボードに向くのか、矢先がボードに向くのか、
その種類を大雑把に3つのタイプに分けたまでです。



スタッキングの話をしたり、バレル形状の話をするとき、
スティールダーツならではの技術の話をする際にリリースパターンの種類っていうのは絶対に欠かせないところなんです。

もしかしたら分かっていらっしゃらない方がいるかもしれないので書いておきます。
なんでスティールでは欠かせなくてソフトダーツにはあんまり関係ないんだよって。
それはスタッキングという技術がほとんど使えないからです。
なぜか、、それはソフトダーツは矢がボードに刺さったら誰でも水平にスタックするからです。
どんな投げ方でも刺さっちゃえばみんな水平、同じ状態です。

エイドリアン・ルイスは来日してソフトダーツを投げた時に言いました。
「ソフトダーツじゃ 僕たちが持っている技術がなにも使えない」
そうなんです、彼らが長けているのはシュート力ではなくスタッキング力なんです。
(もちろんシュート力も半端ないです)
だから投げた矢が常にボードに平行に刺さってしまうソフトダーツだと彼らの技術は活かせないのです。
(ちなみにフィル・テイラーだけはスタッキング方法が普通の人と違って、
かなり特殊な方法なのでソフトでも関係なく技術使ってきます)

すごーく簡潔に言ってしまうとここがソフトダーツとスティールダーツの大きな違いなんです。
距離が遠いとかブル、ダブル、トリプルが狭いとかそんなことじゃないんです。
刺さり方の違いが一番大きな相違点だと自分は思ってます。

今回はここまでにして
次回は長いこと書けずにいた「なぜ世界のトッププレイヤーはストレートバレルなのか?」に触れてみようと思います。
リリースタイプにかなり関係してくる話なんです。
そして「抜き」と「出し&押し」というものもかなり関係あります。

リリースタイプの話をしたついでに説明できそうなのでがんばってみます。

毎回書くけど、これが正解ってわけじゃないかもですからね。
ただ知っていて損はないことなので、情報として発信しました。

ではでは。