さて、スロー再現力の後編です。
前編を読んでないって方はコチラを読んでからお願いします。

前回ダーツをターゲットに入れる方法、技術を2つに分別しまた。
シュート力とスロー再現力。
これ本来はひとつでいいんです、同じものですから。
【シュート力 = 狙って入れる力 + スロー再現力】だと思ってます。
あえて分けたのはスタッキングやマーカーというものを理解してもらいやすくするためです。

今回のスロー再現力で一番伝えたかったことは、、
スタッキングって矢に当てて入れようとしてるわけじゃないよ。
結果的に当たって入ってるんだよ。
ダブルの外に打つマーカーって投げる前からマーカーとして狙ってるわけじゃないよ。
そんなの狙うぐらいなら1本目からダブル狙ってるよ。

ってことです。



狙ってそこに投げ入れるというよりは、見て狙ってあとはカラダにやらせてる。
スロー再現力って大げさにいうとそういう事です、大げさにいうと。
みなさん素振りだと理想通りの投げ方ができると思います。
ところが矢を実際に投げようとするとその投げ方ができないことがほとんど。
狙ったり、やろうとするとうまくいかない。
世界のトッププレイヤーは素振りと同じように投げられるって感じかな。
ちょっと違うかもだけど。

さて本題に入りましょう。
ダブルのマーカー。
ダブル狙ったて外れたけど、いいところに外れたダーツのことをいいます。
いいところというのはもう一度同じところに投げれば、マーカーに当たってダブルに入っちゃう場所です。
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D18に狙ってココに外れた。
シュート力を主にダブルを狙うひとはこの状態でもダブルを狙うでしょう。
当たって入るかもっていうことは考えて投げるかもしれません。
しかしスロー再現力を主に普段から投げている人は何も変えずそのまま1投目とまったく同じスローを繰り返します。
狙いもそのままです。
スロー再現力が高ければ矢は同じところに飛びます。
ただ次はすでに矢が刺さってしまっているのでこれに当たります(当たる確率が高いです)
これができやすいのがシュート力で狙うよりもスロー再現力で狙う技術です。
IMG_3797
矢先を上げる飛びをしていればスタッキングしてダブルに入るということになります(なりやすい)
芯抜きの矢先がターゲットに向かう飛びではこの効果は薄いです。
しつこいようですが、シュート力使ってないわけじゃないです。

トリプルでも同様です。
IMG_3794
こういう状態、もしくはすでにT20に入っている状態であればそのあとはスロー再現力をいかして投げるだけ。
別に狙わなくても同じスローができればそこへ飛んでいきスタッキングして入る。
そういうことです。
もちろんシュートする力は必要です、ただシュート力で矢を狙って当ててスタッキングさせているわけじゃないですよっていうことです。
矢を狙うぐらいだったら直接入れます。
平均的にそこに投げ入れる能力があれば、1本入れば残りも近いところに行くし、
ましてや他のダーツに当たる確率は高い、しかもあたればスタッキングということがおこり吸い込まれる。
そういう話なんですけど、文章にすると難しいー。
伝わってるんだろうか w

スタッキングってパチンコでいうチューリップの羽みたいなもんです。
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外れても拾ってくれる確率があがる。
もちろん羽に当たらず直接穴に玉が入ることもあります。
だからといって羽を意図的に狙うってことはしないでしょう。
穴を狙って外れたけど羽が開いていれば吸い込まれて入る。
スタッキングってこれです。

ただダーツの矢先が上がる飛びでないとスタッキングやマーカーを使った入れ方は実現しにくいです。
(例外はあります、矢の向きが上を向いて刺さる人とかは別です)

スロー再現力を身につけシュート力をもちいて、矢先をあげてダーツを飛ばし、スタッキングを使いながらターゲットに入れまくる。
それがPDCで活躍しているトッププレイヤーの技術だと思います。

スティールダーツで世界と戦うんじゃなければ、シュート力だけでも十分だと思います。
スタッキングなんて知らなくてもターゲットには入ります。
でもシュート力だけでは限界があります。
国内のスティールダーツもアベレージ85〜90なんて時代が見えてきました。
その中で勝っていくにはスティールダーツならではの技術を知っているのと知らないのでは違うと思います。
日本人特有のズバ抜けたシュート力にこれらの技術が融合したら、
世界の舞台で活躍するプレイヤーが生まれるかもしれないと期待してこれを書いています。

さて、そろそろこの考察シリーズも終わりにしたいです。
自分がこの考察をするきっかけとなった疑問。
「なんで世界はストレートバレルなの?」
これを最後に書いて終わるつもりです。

あと少しお付き合いください。
ではでは。


honda
「日本一になるなどと思うな 世界一になるんだ」 本田宗一郎