ちょっと肩抜きスローに関して補足です。

肩抜きは肩を使って投げる訳ではありません。
肩を支点にする訳でもないです。
構えたダーツをどうやって前方向に出すかという話になります。
いかに縦のラインをミスしないように、シンプルでコンパクトに力を乗せられるか。
それを突き詰めた結果、ヨーロッパの選手のようなスローになるんだと思います。
世界一のマイケルは一見手がリリース後にビヨヨーンと手が伸びるので大きい振りに見えますが、矢を飛ばすためのエネルギーは体から非常に近いところでコンパクトに発生させています。

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フィルももちろん肩抜きしてます。
この写真の腕の残像、ちょっと変だなと思いますよね。
肩抜きならではの残像です。

肩抜きは手首から上と肘の関係性、連動性です。
特に肘です、通常の考えとは違う意識の持ち方になります。
跳ねあげるように見えるんですが、肘を上げて飛ばしてるんじゃないというのがわかりました。
肘を跳ね上げると肩は動きません、むしろ動かさないのがセオリーなのかな。
それは日本で一般的になっているソフトダーツならではのスローだと思います。

ヨーロッパはスティールです、それしかないので最初からスティールに適したスローイングが求められます。
それが縦ライン重視の横ズレしにくいスロー。

それが特有の肘のエネルギー発生方法になり、結果的に肩が抜ける、ぬかざるをえないスローになります。



ヨーロッパ系のスローを今まで「日本のプレイヤーに比べてリリースが早い」と言ってきました。
これ少し間違ってました。
肩抜きの理屈が分かって気付きました。

リリースが早いんじゃなくて近いんだということがわかりました。
体から近いところでリリースがおこなわれる。
これ意図的にやってるというより、肩抜きスローだと必然的に体に近いところでリリースすることになります。
せざるを得ない。
よって力は乗るし、矢角は保てる、逆モーメントもかけられて、リリースに使う距離が短い分ミスをしにくいという特性が出ます。
わかりにくいでしょうけど。

じゃあ、どうやって肩抜きスローするの?
ってなると思うんです。
文章にするのは非常に難しく、図にすればわかりやすくなるものの、やはり間違って伝わる可能性が高い。
裏抜きの話ひとつとっても、ちゃんと伝わってるのは多分3割ぐらいだと思います。
あちこちで間違った裏抜きを耳にしますもん 笑

肩抜きは直接目の前で説明しても理解できる人は半数でしょうか。
いままでの一般的なスローとは意識が違うから、なかなか理解しにくいんだと思います。

ということでブログに書いて間違って伝わるのが怖いんです。
なので今の所書くのをためらっています。
勿体ぶっているというのももしかしたら、あるかもしれません。
それだけの技術です。

かといって何も特別むすがしいことじゃないです。
ヨーロッパのユースはみんなやってますから。

ただ日本はソフトダーツが基盤です。
最初にブルを狙うことを覚えるし、ブルにいれることが目標になります。
ヨーロッパとの大きな違いです。
これが技術が違う一番の理由だと思います。

縦を合わせる、20の縦ラインキープという考えが日本では薄いですから、
やはり振り系のストロークより、送り出し系のストロークが重要になるし、そこが研究される。

送り出しのストロークでは肩抜きは必要ないですからね。
全く肘の使い方が異なる。
投げ方が別物です。
どっちがいいとかじゃないです。
それは個人の判断にお任せします。

ただ横ズレを最小限にして、最小限の力で、シンプルに、ミスの伝達を抑えて、前方へのエネルギーを伝える。
これに関しては肩抜きでの振りストロークに勝るものはないといまの段階では思います。

肩抜きは肩をどうにかしてできるものではありません。
結果的に肩にアクションが跳ね返ってくるということでのネーミング。
結果です。
肩始動ではないことを注意として書いておきます。
他にも肩抜きが上手くなるために重要な心構えみたいのがあるんですが、
それだけ書いてもわけわからないと思うのでやめておきます。

最後に。
肩抜きという名前ですが、これは宇佐美慶プロが命名したものを自分も使わせてもらってます。
いいネーミングだと思います w たしかに結果的に肩抜きますからね。
自分の場合はソフトダーツを無視しているのと、ここまでの考察での観点から肩抜きにアプローチしてます。
なので慶くんと少し違う視点で見えるものもあるんですが、
根本にある理屈やそれによって導かれる結果は慶くんが言っているものと同じです。
以前から肩抜きを提唱していた慶くんはほんと凄いなと思います。


ここまで読んで、なに凄いことみたいに言ってやがんだという方もいると思います。
そんなの知ってるよという方もいるでしょう。

でもこうして書くことで、たくさんの人が興味を持ってくれて、
おのおの研究してくれて、それが10年後、20年後の日本のダーツに
ほんのちょっとでも良い影響が出るならそれでいいじゃないって思ってます。


間違いだったとしても、正解だったとしても
馬鹿にされても、叩かれても、
それはそれで素敵なこと。

ではでは。