先日参加したトーナメントでスコアラー関係のトラブルがありました。
一度ならまだしも大会中に同じようなことが立て続けに起こりました。
最近どのトーナメントでもスコア計算ミスによるトラブルが増えているようなので
もう一度おさらいの意味でブログに書いておこうと思います。
スティールトーナメントではとても大事なことなのでスティールプレイヤーはしっかり把握しておいてください。

スコアの計算ミスによる訂正ルールに関してです。
スコアラーの計算ミス、チョーカーの計算ミス。

スコアラーが計算をミスして残り点数を間違えて記入。
もしくは計算はあってるけど、元の点数を聞き取り違えてしまった場合も同様。
間違われたプレイヤーも その対戦プレイヤーもそのまま気づかずに2、3ラウンドが経過したところで気づく。
スコアラー 冷や汗。

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まず大切なことは計算ミスはスコアラーの責任ではないってこと。
プレイヤーの責任です。
投げ終わって点数をコールして次に投げるまでに自分のスコアと相手のスコア確認を怠ったプレイヤーの責任です。
ルールで決まっています、スコアラーやチョーカーはルールにより保護されています。
次に投げるまでにプレイヤーはコールした点数が正しく記入されているか、計算は正しいか?
そして相手のスコアにも間違いがないか、それを確認しなくてはいけません。
次に自分の番がきて1本目をスローをしたらそれはそこまでのスコアを了承したことになります。
たとえ計算が間違っていても「それでいいですよ」ということを行動で承認したことになるんです。

たまに「おれは確認しないし」っていう人います。
それでもいいですけど、もし間違っていた場合は自己責任です、何も文句言えません。
でも間違いを見つけたとき文句いうのは大抵こういう人です w

上記のことでおわかりかと思いますが、計算が間違ったままラウンドが進み、
途中で間違いに気づいても2ラウンド以上前にさかのぼってスコアを修正することはできません。
間違えてしまったスコアラーやチョーカーとしては申し訳なくて修正したい気持ちはわかりますがルールとして修正できないのです。
修正できるのはその該当プレイヤーが次の1本目をスローする前までです。
もちろん状況によって相手がOKしたりすることはあるでしょうけどそれはルール的にはダメです。
(自分も修正したりしてました 反省)
それをOKしてしまうとルール通りに「修正できません」と言った選手が悪者になってしまいかねません。
投げ終わったら必ずスコアをチェックするということを習慣づけるためにも数ラウンドを遡っての修正はできないというルールを守りましょう。
これ本当に大切なルールなんです、周知して徹底していきましょう。
もちろんチョーカー制の場合も同様のルールです。
チョーカーなんて目の前にスコアボードが晒されてるんです。
しっかり確認しましょう。
もしチョーカーが計算を間違えていたら、責めることなくスマートにそれを告げて訂正してもらえばゲーム進行の妨げにはなりません。
もしあとになって間違いを見つけてもそこはもうスルーです。
もし言いたければ試合後にしましょう。
数ラウンド前の間違いは見つけたとしても修正はできません、
指摘してもゲーム進行の妨げになるだけだと思ってあきらめましょう。

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計算ミスをしたスコアラーを責める人をたまにみかけます。
この2ヶ月間だけでも、スティールの試合でトッププレイヤーと思わしき選手がスコアラーの計算ミスを責め立てていたという話を何度も耳にしています。
残念なことです。
たしかにスコアラーはできる限り間違いをしないようにしなければいけません。
でもスコアシートの計算ミスはどうあろうと、確認しなかった選手の責任なのです。

大会側のルール徹底があまりなされていないこともありますが、
業界としてもう一度周知しないといけないことだと思った出来事が先日の試合で起こりました。
この記事を書くきっかけになった出来事です。
やはりそれもスコアラーの計算ミスによるトラブルでした。
ダブルスの試合。
ゲームオン直後に先攻のチームが100点を出しました。
チームのスコアに「100」と記入したんですが、その点数を引きわすれて残り点にそのまま「501」と間違えて記入してしまいました。
トップ選手たちの試合でしたので緊張していたのでしょう。
そして数ラウンドしたところで間違いが発覚。
いろいろあった末にスコアは修正されずにそのままで再開。
そこまではルール周知がされていないがためのよくある話。
ところがそのあと主催者側がスコアラーを交代させてしまいました。
スコアラーは何も悪くないです、確認すべき選手は4人いたんです。
しかし主催者側はそれをスコアラーの責任と判断し交代という形をとりました。
そしてなによりもショッキングだったのはその試合のスコアラーが高校生だったという点です。
自分がそこにいたら断固として交代させなかったんですけど、、、とても残念な出来事です。
ユースの選手を大会側の間違った判断で排除してしまったんです。
主催者側も良かれと思っての判断だとは思いますが、結果的に大きな間違いを犯しました。
(ちなみに試合終了後その選手たちは高校生のところに行ってきちんと謝罪していました)
悪いのはスコアラーではありません、そこを忘れないでください。
今回の記事はこの失敗を今後に生かすためにスティールダーツ界でこのルールを周知徹底していかなくてはと思っての投稿です。

あと注意点を1つ。
もしギャラリーなどの第三者が間違いに気付いて「スコアが違う!」と指摘してもチョーカーは修正してはいけません。
スコアのチェックができるのはチョーカー、スコアラー、プレイヤーだけです。
ギャラリーが言うのは自由です、でも第三者の指摘でチョーカーがスコアを修正することはできません。
その指摘をプレイヤーやスコアラーが聞いて、チョーカーにチェックをかけることではじめて修正ができます。
ご注意ください。

細かい事いうようでうるさく思うプレイヤーもいらっしゃると思います。
でもルールを知らないがために揉めたり、試合が中断したりということがあとを絶ちません。
そういうことは無くしていきたいです。

今回この記事を書いたのはトラブルの該当者を責めているのではありません。
ルールを知らないことを責めているわけでもありません。
選手を責めているわけでもありません。
逆にトラブルがあったおかげで再周知しようという機会をもらいました。
スコア訂正のルールをきちんと発信していないがためのトラブルです。
みんな誰だってトラブルは嫌です。
そしてチョーカー制に関しては日本は発展途上国です。
だからなおさらこのルールを徹底していきましょう。
スコアラーやチョーカーを気持ち良くやってもらえるようにしていきましょう。

日本のスティールダーツはこれからです。
スキルだけじゃなく、ルールも同様です。
みんなで良いものを作ってきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではでは。