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右足の怪我が原因で左投げに転向して1年。
この1年間、とくに力を入れて取り組んできたのは「投げ方」ではなく「立ち方」でした。
自分はダーツのスローイングというものは6〜7割は立ち方で決まると考えています。
これはダーツだけでなく多くのスポーツや競技のフォームにおいて重要なのは下半身だと言われることが多いですね。
下半身、そして体幹はフォームを作る際にとても大事で、それはダーツでも同じだと思います。

スローラインに立って投げる際のスタンス(立ち)、そしてどうやってそのスタンスに入るか(入り方)
自分はこれをとても重要視しています。
スティールダーツにおいて、縦ラインをブレないようにスローするというのはとても大事です。
この縦ラインをブレないようにする一番大事な要素は立ち方とその入り方だと思います。
立って、構えて、投げるときに一生懸命、20エリアをずれないように狙ってももう遅いってことです。
縦がズレるか、ズレにくいかが決まるのは、投げるときよりもっと前です。

きちんとした立ちができていないと、いくらまっすぐ投げられるスローイングでもブレやすくなる。
きちんとした立ちができていれば、多少スローにブレがあっても縦ラインはズレにくくなる。
自分はそう考えていますし、実感しています。
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先月イギリスでPDCのトップ選手たち128人のスローを目の前で観戦。
そして先週末にはソフトダーツの会場でトップ選手たちのダーツを観戦。
自分はどちらの試合もスローイングではなくスタンスとその入り方に注目してました。

以前からソフトとスティールでは、立ち方が違うんだなと思ってましたが、
実際に見てきて確信できた点が多かったので今回それを書いておこうと思います。
久々の考察シリーズです。
(注意:もちろん該当しない選手もたくさんいますので、すべてがこれだというわけでありません)

それはスローラインに立つときの入り方です。
ソフトダーツの選手は後ろ足に乗ってから軸足に体重移動してスタンスを作る人がとても多いです。
後ろ足に乗ってからから軸足に入る。
ところがPDCなどのヨーロッパ系の選手は軸足に乗ってから後ろの足を出します。
後ろ足から軸足に体重を移動してセットする人はほぼいませんでした。
投げるときもカラダが前に突っ込む選手は皆無。
みんな軸がまっすぐです。
頭、へそ、軸足が天から地に向かってズーーンと立ってる。
スローするときも体軸は動かないし、体軸にインパクトをかけてる(ウェイドがわかりやすい)



もちろんソフトダーツでも軸足から立つ選手もいます。
僕が軸足から立ってるなぁと思っていつも見てるのが知野真澄プロと谷内太郎プロです。
どちらもスティールのスロー技術を上手く使ってソフトダーツ投げる選手だと僕は思ってます。

なぜソフトは後ろから前に体重を移動させて立ち、なぜスティールは体軸から立ちを作るのか。
この違いの理由、ぜひ考えてみてください。
ヒントはバレルの特性の違い、飛ばす際のインパクトの違い、必要とされるシュート力の違いが関係しています。

ソフトプレイヤーの多くはスローしたあと、後ろから肩をポンと押されると一歩前に踏み出してしまう人が多いです。
でも軸足に乗ってからスタンス作る人は、スロー後に後ろから押されても前につんのめるとしても足は踏み出しません。
スティールの場合はそれぐらい体幹に乗れてることが大事だと思います。

勘違いしないで欲しいのですが、決してソフト系の立ちがダメだというのでありません。
ソフトの場合は後ろから前に体重移動してスタンスを作る方がメリットがあるんだと思います。
スティールは軸足から作る方がメリットがあるというだけです。

最後にPDCではあまり放送されない選手の横からみたスロー動画です。
スローイングよりもスタンスや立ちの入り方の参考になるのでぜひ。
練習スロー中のものなので少しばかり雑に投げてることを考慮してみてくださいね。



みなさんもぜひスローイングだけじゃなく、立ち方も大切にして練習してみてください!
ではでは。