ドリー・ファンク・ラブ

ドリー・ファンク・ラブ

ドリーの、ドリーによる、ドリーのためのダーツブログ

2015年10月

フィルは特別

海外選手のいろいろなスティール技術を考察してきましたけど
この方を例に出すことはほとんどなかったと思います。
参照用動画でも彼のスローは使っていません。
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ワールドチャンピオン16回 メジャータイトル獲得80以上
ダーツの神様 フィル・テイラー。

ここまで彼だけは例に出せませんでした。
普通じゃない部分が多くあまり参考にならないからです。
ご存知な方も多いと思いますが彼のスタックは矢が上を向いたまま刺さります。
ボードに対して平行に刺さるか、もしくはウィリーした状態です。
アンダースタックと呼ばれる刺さり方。
この刺さり方なので、スタッキングは上に積み上げていくオーバースタッキングになります。
ほとんどのプレイヤーのスタッキングは刺さっている矢の下側に当てるスタッキングですが、
フィルは乗せていくスタッキング(オーバースタッキング)になります、これはかなり特殊です。
スタッキング-1
このスタッキングをするにはもちろん矢が上を向いた状態で飛んできてそのまま上を向いた状態でささらなければなりません。
文字にすると簡単そうですが、これが非常に難しい。
重力とか慣性の法則とかなんかそういう難しいものが作用するので普通なら矢は下を向いて刺さるのです。

フィルの凄さを物語る一枚の写真があります。
これはフィルのDVDから抜き出したものです。
フィルキャプチャdollis
スロー映像をコマ撮りして30枚の写真を1枚に重ねたものです。
30枚も重ねているのにフィル自身がほぼブレていないのもすごいです。
そして驚愕の放物線。
矢の動きが理解不能です。
矢が上を向いたまま加速しながらターゲットに向かっています。
この飛びができるのは世界でもフィル・テイラーだけです。
似たように刺さる人は多くいるかもしれませんが、この飛びでアンダースタックする人は他にいません。
この飛びでオーバースタッキングするからすごいんです。
よく矢が上を向いて刺さる人みかけますがあれば表抜きをして下を向いた矢先が途中でフライトによる補正を受けて矢先が上に向き始めたところで刺さっているだけです。
これでは矢先がしゃくるようにボードにささるのでフライトやバレルに邪魔されてうまくオーバースタッキングできません。
こういう人はよく弾かれて矢が刺さらないことが多いのではないでしょうか。
フィルテイラーの飛びは飛行機が着陸する時のように先端をあげてそのまま着地しています。
この違いわかりますでしょうか。

フィルはこの飛びを出すために何年も研究をしたそうです。
しょっちゅうハローズ社に行ってはセッティングや投げ方を工夫しこの飛びを作り上げていたという話があります。
そんな誰も真似のできないような技術で世界を16回もとったフィル・テイラー。
ちょっと特殊で参考にできないということがお分かりいただけたかと思います。

あっ でもこの飛びに近い人もいないわけじゃないです。
ただこの飛びでしかも特殊なスタッキングでそれで入れまくるからすごいってことをお忘れなく。
ちなみに最近スロー動画解析していて思うんですが、
日本を代表する村松治樹プロの飛びが限りなくこれに近い飛びをしているように見えます。

ではでは。

暗夜に霜が降るが如く

IMG_3815
スロー再現力の投稿に関して正直文章にするのが難しく
無理矢理書いた感があり自分で書いた内容に満足しておりません。
文章力のなささを痛感しております。

そんな中、日頃からダーツのヨタ話を交わしているノルウェイこと井上賢司氏が
Facebookのコメント欄にナイスなコメントをくれました。
その内容は自分が伝えたかったことをわかりやすく解説してくれるものでした。
本人に許可を得たのでここにも載せておきます。
自分がいうところのシュート力のニュアンスを上手に活字にしてくれました。

以下、ノルさんのコメントです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小脳が行う自然で滑らかな投擲フォームを邪魔するのは
大脳の「狙った所に当てたい」という働きで
これに対して
「狙いの意識が強くても当てるフォームを行える」という方法と
「狙いの意識を希薄にしても当たるフォームが行える」という方法の
二つのアプローチでダーツの内容を高めようとしています。
(もちろんこれはどちらも必要であると思います)
再現性によってダーツの内容を高めるというのは
後者のアプローチを意識づけて行うという事なのかな?と思いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こちらもノルさんがあわせて書いてくれたコメントです。
自分はこの話を最初にノルさんから聞いたときダーツに生かせる言葉だなと思いました。
「暗夜聞霜」意味を知りダーツ道って感じがしてとても印象に残りました。
0246ce3f9000b54c452235ef816c8819_Fotor
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「考えるな感じろ」という名言がありますが
私は「暗夜聞霜」という言葉を大切しています。
有名な言葉なので御存知の方も多いと思います。
砲術や自衛隊内で引き金をひくコツとして伝えられていたとか
由来には諸説あるようですが私が大事にしていたのは

手でひかず、心でひかず、暗夜に霜が降るが如く引け

というものです。
これは「引き金はちから(手)で引こうとするな。
撃とう、当てようと(心で)引こうとするな。
暗い夜にいつから霜が降り始めたか誰にもわからないように
自分自身の自然さにしたがって引け」という解釈です。
(解釈には諸説あるのでこれが正解というわけではありません)
スクリーンショット 2015-10-27 17_Fotor
私はこれをダーツのテイクバックに当てはめて考えていました。
今思うと再現性というのはこの「考えないように投げる」
アプローチに近いのかなぁと思うのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ノルさんのコメントは「狙う」「シュート」するという時の
自分の伝えたかったニュアンスをうまく言葉にしてくれました。
ありがとうございます。

ではでは。

スロー再現力(後編)

さて、スロー再現力の後編です。
前編を読んでないって方はコチラを読んでからお願いします。

前回ダーツをターゲットに入れる方法、技術を2つに分別しまた。
シュート力とスロー再現力。
これ本来はひとつでいいんです、同じものですから。
【シュート力 = 狙って入れる力 + スロー再現力】だと思ってます。
あえて分けたのはスタッキングやマーカーというものを理解してもらいやすくするためです。

今回のスロー再現力で一番伝えたかったことは、、
スタッキングって矢に当てて入れようとしてるわけじゃないよ。
結果的に当たって入ってるんだよ。
ダブルの外に打つマーカーって投げる前からマーカーとして狙ってるわけじゃないよ。
そんなの狙うぐらいなら1本目からダブル狙ってるよ。

ってことです。



狙ってそこに投げ入れるというよりは、見て狙ってあとはカラダにやらせてる。
スロー再現力って大げさにいうとそういう事です、大げさにいうと。
みなさん素振りだと理想通りの投げ方ができると思います。
ところが矢を実際に投げようとするとその投げ方ができないことがほとんど。
狙ったり、やろうとするとうまくいかない。
世界のトッププレイヤーは素振りと同じように投げられるって感じかな。
ちょっと違うかもだけど。

さて本題に入りましょう。
ダブルのマーカー。
ダブル狙ったて外れたけど、いいところに外れたダーツのことをいいます。
いいところというのはもう一度同じところに投げれば、マーカーに当たってダブルに入っちゃう場所です。
IMG_3796
D18に狙ってココに外れた。
シュート力を主にダブルを狙うひとはこの状態でもダブルを狙うでしょう。
当たって入るかもっていうことは考えて投げるかもしれません。
しかしスロー再現力を主に普段から投げている人は何も変えずそのまま1投目とまったく同じスローを繰り返します。
狙いもそのままです。
スロー再現力が高ければ矢は同じところに飛びます。
ただ次はすでに矢が刺さってしまっているのでこれに当たります(当たる確率が高いです)
これができやすいのがシュート力で狙うよりもスロー再現力で狙う技術です。
IMG_3797
矢先を上げる飛びをしていればスタッキングしてダブルに入るということになります(なりやすい)
芯抜きの矢先がターゲットに向かう飛びではこの効果は薄いです。
しつこいようですが、シュート力使ってないわけじゃないです。

トリプルでも同様です。
IMG_3794
こういう状態、もしくはすでにT20に入っている状態であればそのあとはスロー再現力をいかして投げるだけ。
別に狙わなくても同じスローができればそこへ飛んでいきスタッキングして入る。
そういうことです。
もちろんシュートする力は必要です、ただシュート力で矢を狙って当ててスタッキングさせているわけじゃないですよっていうことです。
矢を狙うぐらいだったら直接入れます。
平均的にそこに投げ入れる能力があれば、1本入れば残りも近いところに行くし、
ましてや他のダーツに当たる確率は高い、しかもあたればスタッキングということがおこり吸い込まれる。
そういう話なんですけど、文章にすると難しいー。
伝わってるんだろうか w

スタッキングってパチンコでいうチューリップの羽みたいなもんです。
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外れても拾ってくれる確率があがる。
もちろん羽に当たらず直接穴に玉が入ることもあります。
だからといって羽を意図的に狙うってことはしないでしょう。
穴を狙って外れたけど羽が開いていれば吸い込まれて入る。
スタッキングってこれです。

ただダーツの矢先が上がる飛びでないとスタッキングやマーカーを使った入れ方は実現しにくいです。
(例外はあります、矢の向きが上を向いて刺さる人とかは別です)

スロー再現力を身につけシュート力をもちいて、矢先をあげてダーツを飛ばし、スタッキングを使いながらターゲットに入れまくる。
それがPDCで活躍しているトッププレイヤーの技術だと思います。

スティールダーツで世界と戦うんじゃなければ、シュート力だけでも十分だと思います。
スタッキングなんて知らなくてもターゲットには入ります。
でもシュート力だけでは限界があります。
国内のスティールダーツもアベレージ85〜90なんて時代が見えてきました。
その中で勝っていくにはスティールダーツならではの技術を知っているのと知らないのでは違うと思います。
日本人特有のズバ抜けたシュート力にこれらの技術が融合したら、
世界の舞台で活躍するプレイヤーが生まれるかもしれないと期待してこれを書いています。

さて、そろそろこの考察シリーズも終わりにしたいです。
自分がこの考察をするきっかけとなった疑問。
「なんで世界はストレートバレルなの?」
これを最後に書いて終わるつもりです。

あと少しお付き合いください。
ではでは。


honda
「日本一になるなどと思うな 世界一になるんだ」 本田宗一郎

スロー再現力(前編)

スタッキングに関して自分はとても大事なことを説明しわすれていたようです。
ようやく気付きましたので取り急ぎお話しておきます。

ここまでスタッキングの説明を何度もしてきました。
理解していただける人もいれば、どうしても疑問点があるという人も多くいらしゃいました。
なんでだろうかと考えました。
そんななか「スタッキングがうまくいかなかったショットの動画集」を作りました。



これをずっと見ていたら突然「ハッ!」と気付きました。
もしかして、、、もしかしてそうゆーことなの??

自分は彼ら(海外)のダーツをシュート力って主観で見ていません。
ところが日本はシュート力ありきです。
「ダーツうまい = シュート力」という図式が一般的。
このことを自分は忘れていました。

彼らの技術はスタッキング力だ!と言いました。
そこは変わらないんですけど、スタッキングするためにどんな技術を使っているのか、、
その根本部分の説明をしていませんでした。
しなくてもわかると勝手に思ってました。
でもそれはシュート力ではなくグルーピング力(再現力)で考えていなければわかりにくいんです。
シュート力で考えてた人、ごめんなさい。
日本で必要とされる技術と海外で必要とされる技術の違いの説明が不足してました。
その説明もなしにスタッキングの説明をしても分からないのは当然です。
なのでその説明を今回したいと思います。

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これもいつもの勝手な考察、決めつけなんですが、、
日本のトッププレイヤーの技術と海外のトッププレイヤーの技術の違いを
すごーく大雑把に分けるとこうなります。
(メンタルとかそういうのは抜いて考えてください、どこが長けているかって話です、
もちろん日本のトッププレイヤーでも海外プレイヤーと同じ技術を使っている人はいます。
多くの場合という想定です)

日本のダーツ技術 = シュート力 = 狙ったとこに入れる能力
世界のダーツ技術 = スロー再現力 = 何度も同じように投げられる能力

もちろん、世界だってシュート力も使うし、日本だって再現力を使います。
ただその割合が違うんじゃないかなと。

スタッキングというのはスロー再現力を有効にするためのもの、そしてその結果現象です。
鬼のようなシュート力があるならスタッキングなんて必要ないんです。
そこまでのシュート力なんてないからスタッキングで補おうってものなんです。

スロー再現力って言葉は初めて使いました。
投げ方やタイミングが筋肉に記憶されて無意識でもまったく同じように投げられる力をさします。

↓ こうのです 狙って投げるといよりカラダにやらせてる感じ


スロー再現力は簡単に言えばマシンみたいなものです。
海外の選手はどこを狙う時も、どんな状況でも、常に同じタイミング、同じ力、同じスローです。
彼らのその技術は筋肉や感覚に「投げ方・タイミング・スロー」を完全に記憶させて
そして何度もその通りに体が実行できるというものです。
もちろんこれは何度も投げて、投げて、投げて、投げて自分のスローイングを
マッスルメモリーさせるまで繰り返し投げて作り上げられた技術であると思います。
スポーツ選手が何度も素振りしてフォームをカラダに覚え込ませるアレです。
何度も同じことを無意識下で実行できるように彼らはルーティン動作も意識しています。

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フィル・テイラーは自身のDVDの中で技術的なことにはほとんど触れませんでした。
しいて言えば立ち方に関して口酸っぱく何度も言ってたぐらいです。
どうやって狙ったらターゲットに入るのか、、どうやって投げたらいいのか、、グリップは??
そういったもののアドバイスはほぼ無しでした。
上手くなるためには「たくさん投げろ」って w
日本人にしてみたら物足りないったらありゃしない。
でも彼らが重要視しているスロー再現力を養うには「たくさん投げる」しかないのです。
グリップ、スロー、スタッキング、エイミングなど彼への質問は多岐に渡りましたが、
彼にしてみたら日本人はなんでそんなこと知りたいの?って思ったことでしょう。
人それぞれ違うし、その違うことが武器なのにって。
答えはすでに自分が持っているんです。
自分の体にやらせてあげて、それを何度も何度も繰り返して、同じように投げられるようにする。
それが彼らのスタイルなんでしょう。

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それゆえに海外のプレイヤーは日本のプレイヤーに比べて投げ方もあまり綺麗でないし、
一見あんまり狙ってない感じがします、比較的投げるのも早いし
(特にオランダの選手は個性がすごい)
それは狙ったところに入れようというよりも、見たところに自分のスローを再現するってことを大事にしているからでしょう。
変な投げ方でも3本必ずおなじに投げられる、これです。
綺麗に投げる必要がない、「3回まったく同じことができる」こっちが大事。
なので癖があっても直さない、あえてそれを生かす!
癖なら意識してなくても同じようにやれちゃいますからね。
こういう点でも投げ方を気にする日本人とは違いがあります。

しかしこのスロー再現力にも弱点はあります。
それは「同じにしか出来ない」ということです。
同じことができるように体や感覚にインプットされているので
ちょっとした調整とかできないんです。
まぁ、この調整ができちゃう=ミスってことになるので
調整できないから上手いってことなんですけどね。

ちょっと刺さってる矢が邪魔だからフワッと浮かせて投げようとか、
トップダブルだから垂れないようにちょっと強めに投げようとか、彼らはそういう事ができません。
だからすぐに「スイッチング」します。
以前にも紹介しましたが、「スイッチング」はT20を狙いたくても刺さった矢が邪魔になったときに
T19、T18などに投げる場所をスイッチすることをいいます。
動画を見ていただければわかるかと思います。



加減をして飛びを調整するなどが出来ない彼らは打つ場所を変えて対応するのです。
もちろんシュート力をつかって無理矢理入れることもあります。

このように彼らは狙っていれるシュート力はもちろんのこと、
何度でも同じスローができる機械のような能力を身につけています。
だから大事なダブルを打つ時も、9ダーツトライをする時でも、
狙って投げるというよりは腕が勝手に動いて投げているというスローなのです。

スロー再現力がとくに素晴らしいのがエイドリアン・ルイスです。
彼のスローをみれば狙ったところに投げるというよりも、
狙いを見てあとは自分のカラダにスローさせるというのがよーくわかると思います。
再現力というものに注目して以下の動画を見てみてください。





いかがでしょうか。
日本ではソフトダーツが主流ですので、スロー再現力よりもシュート力が重要です。
もちろんシュート力というのは言い方を変えればスロー再現力でもあるわけなんですが、
一応 狙っていれるか、カラダにやらせるか その違いで分けて考えた話です。

だからフィルテイラーは言ってるのです「上達するにはたくさん投げろ」と。
これからダーツを上達しようという方はぜひこのスロー再現力というものも
考えながらぜひ練習してもらいたいなと思います。

こういう風に投げたい、綺麗に投げたい、柔らかく美しく、、
みたいなのもわかるんですが、自分ならではのスローイング探しです。
理想のスローを頭で制御して作ったフォーム、自分のカラダが自然にやってくれるフォーム
この2つのどちらにスロー再現力が出しやすいかはお分かりいただけるかと思います。
自分のカラダがやりたいようにやらせてあげて、結果どう投げるのか、どう飛ぶのか、どう刺さるのか。
海外のプレイヤーを見ていると、そうやってフォームを確立していくのも大切かなって思いました。


あとですね、これはあくまで余談なんですが、
日本のプレイヤーにはテイクバックしない人が結構います。
でも海外のPDCやBDOで活躍している選手にはテイクバックしない人ってなかなか居ない。
もしかしたらですが、シュート力を高めようと思うとテイクバックが不要になってくるのかなって。
そしてスロー再現力を高めるにはテイクバックがあるほうがいいのかなって。
そういう話を先日ノル氏としました。
あくまで憶測レベルですけどね、関係性ありそうだなと思いました。


さて!
実は書きたいことはここからなんです。
再現力重視だからスタッキングがいきてくるんですよって話を書こうと思ったら
その前説だけでこんなに長くなってしまいました。

なので今回はここで終わり。

次回は
スタッキングはシュート力があればつかわない。
シュート力よりもスロー再現力を使う割合が高いから、
そのシュート力を抑えた分を補うなうのにスタッキングを使うんだよって話をしたいと思います。

今回の話は日本と世界のダーツの違い、
しいてはソフトダーツとハードダーツの違いっていう話でもあります。
少しずつですが、ちゃんと最終回に近づいていってると思います。

こんな考察がみなさんの参考になるのか、
はたまたみなさんの技術を壊してしまうのか
どっちになるかはわかりませんが、
あくまで個人の考えであるという逃げの決めセリフで今回もさようなら!

続きも見てね。
ではでは。

スタッキングおさらい

スティールダーツに関する考察の最終章をいままとめているところです。
もうちょっと待っててください。

その前にスタッキングって何という方がいらっしゃるようなので
もう一度だけスタッキングをおさらいしましょう。

スタッキングとは刺さっているダーツを使って次に投げたダーツを目標に導きいれるための技術です。
スティールダーツならではの技術なのでソフトダーツではほぼ使いません。
スティールダーツの先端についている鉄の針をポイントっていいます。
投げたダーツのポイントが、すでに刺さっているダーツに接触すると不思議なことに磁石みたいにくっつきます。
くっついてポイントがバレルを這うようにしてターゲットに刺さります。
簡単にいうと当てていれるってことなんですけど、当てるっていうよりはくっつけるって感じです。
ソフトのチップではこの不思議な現象は起きません。
なのでスティール独自のテクニックなんです。
図にするとこんな感じです。

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一般的にはT20を狙うときT20の四角い小さなエリアめがけて投げると思います。
でも世界のトッププレイヤーはトリプルエリアとすでに刺さっているバレルの両方を狙ってスロー、
シュートするというより導き入れるという感じでターゲットに矢を運びこみます。
T20だけ狙うんじゃないのでターゲットそのものがかなり大きく狙えるんです(わかりづらいですかね)

文章だとわかりづらいと思うのでスタッキングってこういうのですっていう動画作りました。
これ観れば少しはわかってもらえるかと。



彼らがいかにスタッキングというものを有効に使ってシュートしているかわかっていただけましたでしょうか。
狭い20トリプルを一生懸命シュート力を使って入れるのと、このスタッキングを駆使して入れるのでは消費する集中力も違ってきます。
彼らが簡単に100点や140点を出すのはこの技術があるからです。
ダブルもマーカーを使うことで入る確率を上げているのです。

この技術を知った上で世界最高峰のPDCを見ると今まで以上に楽しめること間違いなしです。
彼らスタッキング馬鹿みたいに上手いですから w
スタッキングこそが彼らの技術であり、強さというわけです。

これを分かっていただけると、最終章の「なぜ世界トップはストレートバレルをチョイスするのか?」の話が理解しやすくなると思います。

いろーーーーんな理屈が噛み合って、最後ひとつにまとまるっていう内容なので文章にするのがとてもむずい話なんです。
もうちょいまっててください。


それと最後にしつこいようですが、リリースパターンに関して念を押させてください。

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この図ですね。
いろいろな方がこの呼び名を使い始めてくれてるのですが、誤解されている方もいらっしゃるようです。

正直なところ自分が書いたのは技術的にこれがいいとか、
こういう風に投げましょうといったものではありません。
あくまでリリースパターンに関して3種類の分類をして、その呼び名をつけただけです。
(実際は井上ノルウェイ氏が分類してくれて名前付けてくれました)
リリースしたときにダーツの底がボードに向けば裏抜き(裏出し)
ダーツの上側がボードに向けば表抜き(表出し)
どちらでもなく飛ぶ方向に向かって矢先がそのまま向かっていけば芯抜き(芯出し)
ということです。
その後の飛びや放物線に関してはそこまで考えてないです。
あくまでリリース時の矢の向きに対して呼び方を付けただけです。

なので、どれが良くてどれがダメかとかはわかりません。
ただ、世界のトッププレイヤーの多くが裏抜きによって矢先を上に向けているということは紹介しました。

自分が発信しているのはあくまで、、、「 考 察 」です。

ではスティールテクニック考察の最終版
がんばって仕上げます。

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ではでは。

リリースタイプに関して補足

25
前回ご紹介した3つのリリースタイプに関して補足を。
「抜き」という表現に関していくつかご意見を頂戴しました。
実はそのことに関してはブログに載せる前にノル氏と「抜き」「出し」「押し」どれを使うか話合いました。
「裏抜き」にするのか「裏出し」という呼び方にするか、、、
そしてお互い「抜き」ということで意見が一致してので「抜き」という言葉をチョイスさせてもらいました。

ノル氏は「抜きという言葉のほうが、なんていうかな職人芸って感じがするじゃないですか」ってことでした。
自分にはそのニュアンスとてもよくわかりました。
そして自分が「抜き」でいいと思ったのはスティールダーツのための用語としての位置づけをしたかったので「抜き」にしました。
いや、全然ソフトダーツでも使っていただいて結構なんですよ。
ただスティールダーツほどリリース直後のバレルの放物線が重要でないと思うんです、ソフトでは。
その理由を話すと長くなるのでここでは割愛します。

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補足のまとめ
このリリースタイプの呼び名はあくまでリリースの仕方の話ではなく、
リリースした時のバレルの放出角度とその放物線のタイプ分けであり
抜き、出し、押し、というリリースの仕方を分けたものじゃないということにご注意ください。
なので「抜き」だったり「出し」だったりの呼び方はその人のスローイング方法に応じて変化します。
要はリリースする時にバレルの裏面がボードに向くのか、
表面がボードに向くのか、矢先がボードに向くのか、
その種類を大雑把に3つのタイプに分けたまでです。



スタッキングの話をしたり、バレル形状の話をするとき、
スティールダーツならではの技術の話をする際にリリースパターンの種類っていうのは絶対に欠かせないところなんです。

もしかしたら分かっていらっしゃらない方がいるかもしれないので書いておきます。
なんでスティールでは欠かせなくてソフトダーツにはあんまり関係ないんだよって。
それはスタッキングという技術がほとんど使えないからです。
なぜか、、それはソフトダーツは矢がボードに刺さったら誰でも水平にスタックするからです。
どんな投げ方でも刺さっちゃえばみんな水平、同じ状態です。

エイドリアン・ルイスは来日してソフトダーツを投げた時に言いました。
「ソフトダーツじゃ 僕たちが持っている技術がなにも使えない」
そうなんです、彼らが長けているのはシュート力ではなくスタッキング力なんです。
(もちろんシュート力も半端ないです)
だから投げた矢が常にボードに平行に刺さってしまうソフトダーツだと彼らの技術は活かせないのです。
(ちなみにフィル・テイラーだけはスタッキング方法が普通の人と違って、
かなり特殊な方法なのでソフトでも関係なく技術使ってきます)

すごーく簡潔に言ってしまうとここがソフトダーツとスティールダーツの大きな違いなんです。
距離が遠いとかブル、ダブル、トリプルが狭いとかそんなことじゃないんです。
刺さり方の違いが一番大きな相違点だと自分は思ってます。

今回はここまでにして
次回は長いこと書けずにいた「なぜ世界のトッププレイヤーはストレートバレルなのか?」に触れてみようと思います。
リリースタイプにかなり関係してくる話なんです。
そして「抜き」と「出し&押し」というものもかなり関係あります。

リリースタイプの話をしたついでに説明できそうなのでがんばってみます。

毎回書くけど、これが正解ってわけじゃないかもですからね。
ただ知っていて損はないことなので、情報として発信しました。

ではでは。




リリースのタイプ別 呼称

スティールダーツの技術的な話をする際、
バレルのリリース方法を語るのに実際にバレルを持ち出して説明することが少なくありません。
言いたいのはリリース時の形の種類に関してなんだけど伝えるのが言葉では難しかったんです。

そうしたらノルウェイこと井上賢司氏がこんなものをプリントして持ってきたのです。
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なにこれ、超いいじゃん!

裏抜き、表抜き、芯抜きという3つのリリースタイプにそれぞれ呼び方つけてくれました。
しかもその図が実にわかりやすい。
いままで説明するのが面倒だったこのリリースの種別が一瞬にしてわかるこの図と名称。

そんなわけでこの呼び方を今度使っていくことにしましたので
皆様にもぜひお見知り置きをお願いしたくブログで紹介させていただくことにしました。

実は「抜き」という表現がいいのか、それとも「出し」と言った方がいいのか、、
そこに関してノルさんと話をしたのですが、やっぱりスティールダーツ的にはリリースは出しというより抜きっていうニュアンスが的確なような感じがしましたので「抜き」という表現にしました。
人によっては「出し」という表現の方が合うのかもしれませんのでそこは臨機応変に使っていただければと思います。

さて、このリリース3タイプに関していろいろ書きたいところですがそれはまた今度ということで。

ノルさん、わかりやすい図とネーミング。
ありがとうございました。
使わせていただきます。

ではまた。


NDL掲載の裏話

IMG_3554
ダーツ誌『NEW DARTS LIFE』PDCの情報などスティールダーツに関する内容が多いので昔から愛読しているダーツ雑誌です。
そのNEW DARTS LIFE(以下 NDL)の最新刊75号にうちの店と自分の記事が載りました。
ダーツプロでもないただのダーツ好きの自分と店を4ページにわたりNDLで紹介していただけたこと、とてもありがたく思っております。

実は1ヶ月前に編集長の益田さんから取材依頼の連絡を受けた時はおそれおおくてお断りさせていただきました。
スティールダーツ界には自分よりも取材を受けるにふさわしい方々がたくさんおられます。
スティールダーツだけのお店も古くからやっていらっしゃる店がたくさんあります。
そんな中で、にわかのダーツオタクがやっているオープンから1年足らずの店を記事にしてもらうなんててとんでもないと思ったのです。

それでも益田さんは突然「明日行きます」と電話をしてきて、断る自分の意思をいとも簡単に強行突破。
普通な顔してご来店なさいました w
常連さんやダーツ仲間からもいい機会だし、きっと必要なことだからと背中を押してくれました。
益田さんの人柄やダーツへの想い、そしてここまでのNDLの足取りを聞かせていただいているうちにいつのまにか取材は始まっていました。

IMG_3555

いやー、よくしゃべりましたよ。
さすがはプロです、聞き上手なんですね。
本当はもっと話たいことあったんですけどね、正直どーでもいいようなことを話してしまったと思いました。
「ちゃんと記事にするから大丈夫」と益田さんは言ってくれましたが、不安でした。

でもそこはさすがです、ちゃーんと記事にしてくれました。
内容を確認していくつかの修正だけお願いしてすぐにオッケーさせていただきました。

IMG_3556

本当は「ハードダーツ」っていう表記を「スティールダーツ」にしたかったんですけどね、
そこはやっぱりダーツの一般プレイヤー向けの雑誌です。
今のダーツ界では一般的な「ハードダーツ」と表記するのが普通だなということであきらめました w
まぁどっちでもいいんですけどね、でもこれから日本のダーツが世界に出て行くことを考えて「ハードダーツ」という世界では通用しない言い方はなくしていきたいとは考えてます。
ソフトダーツ主流の国ですから、そこはちょっとずつ遠慮しながらですね。

そういうわけで最新号のNDLに載せていただきました。
取材していただき掲載していただいたNDL益田編集長をはじめ、
NDLにうちを紹介していただきプッシュしてくださったS井さんには
この場を借りてお礼申し上げます。

これからもスティールダーツ界のなにかしらの力になれるよう、
自分のダーツ愛を信じてがんばっていきます。
ありがとうございました。

巣鴨 ダーツカフェ DOLLiS
ドリー 灰田裕一郎


  

    スティールダーツ考察まとめ




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