ドリー・ファンク・ラブ

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自称日本一のスティールダーツマニアによるスティールダーツが180パーセント面白くなるブログ

2016年02月

肘引き HIJIBIKI

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先日、肩抜きとはなんぞや とういう動画を紹介させていただきました。
あまりにザッと説明しただけでした、ちょっと反省。
正直あの動画がすべてではありません、あくまでこういうことですという輪郭だけをお見せしました。
あれをみて、まんまそれをやろうとするとせっかくのスローが台無しになったり肩や肘を壊しかねません。
ごめんなさい。

なのでちょっとアドバイスをしたいと思います。
まず、肩抜きというのは振りストロークが基本です。
ソフトダーツによくある送り出すような投げ方がベースではありません。
もちろんフィルみたいにできる人はいるでしょうけど。
エイドリアン・ルイスのようなタテに振るような投げ方での技術です。
縦ラインを大事にして、横ブレしないようにするためのテクニックのひとつです。
そこをまず忘れないでください。
送り出しストロークをしている人が無理に肩抜きをしようとすると
肘を無理に跳ね上げてしまい、肘の負担が非常に大きくなります。

肩抜きという名前ですが、、肩なんて動かなくていいんです

肩で抜くというのは最終的にすべてが出来るようになった時に現れる結果です。
縦がずれないように、力を簡単に伝えられて、再現性を高めるために、リリースを自分に近くする、、
これらを突き詰めていくと肩で抜くということが必要になりますが、
いきなりそれをやろうとしてもほとんどの方ができないと思います。

なので肩抜きという投げ方は一度白紙にしましょう(勝手ですみません)

肘引き HIJIBIKI

肩抜きの前にまず「肘引き」です。
これからいきましょう。

言っちゃうとですね、これだけで実はフォームやストロークが全然変わります。
今のフォームのままでいいんです。
肩がどうのとか、いりません。
大事なのは立てた腕が肘を引くことで前に倒れるということです。



立っている腕の肘を自分のほうにちょっと引く、ほんのちょっとでいいです。
肘を引くと自然と腕が前に倒れる。
腕を前に倒そうとか、手首を前に出そうとするのとは全然感覚が違います。
映像だと分からないかもしれませんがほんのちょっと肘を引くことですべてが始動しています。
この程度でもちゃんと腕は前に倒れます。
これやってみると、まったく力まずにできるのがわかると思います。
グリップ、手首、肩、肘、、どこにも力を入れずに出来るんです。
重要なのは肘を引くという動作をきっかけにすることです。
決して腕や手を先に動かしてはいけません、動かそうとする必要もありません。
その瞬間どこかに力が入ってしまいます。
投げるぞ!振るぞ!なんて思わなくて大丈夫です、肘をちょっと引けば勝手に投げる動作になります。

どうしてもできないという人は、手首の位置をそのままに肘をカラダごと後ろに引いてみてください。
カラダごとです、これなら出来るんじゃないでしょうか。



ちょっとおおげさですが、こうやって前に出すんじゃなくて後ろに引き下げて腕から上を前に動かす(振る)ということを感じてください。
自然と腕が前に倒れる感覚を味わってください。

その感覚が掴めて来たら肘を引くスピードを軽くあげます。
そうしたらもうダーツがボードに届くスローの完成です。
力はいりません。

しかも肘を引くって動作は不思議と同じ力、同じスピードになりがちなんです。
加減をしなくても同じスピードになっちゃいます。
なのでスローの再現性が不思議と高まります。

何も新しい投げ方をする必要はありません。
今までの投げ方でいいです。
ただ投げ始めのきっかけを肘を引くという意識に変えるだけです。
実際には肘を引けていなくても問題ないです。
意識だけで全然違うんです。
いつも通りに構えて、肘を引くという意識を持ちながらスローしてみてください。

ちょっとでも楽な感じがしたり、矢が簡単に飛ぶイメージだったり、
スロー全体に柔らかさが出てくると思います。

なんどもいいますが、肩を動かそうとか、あえて肘を引こうとしなくて大丈夫。
最初は意識するだけでいいです。

自然と手が前に倒れる感覚で投げられるようになったら、
肘を引くということを少しずつ自分のフォームに取り入れる研究をしていきましょう。

素振りだと出来るのにダーツを持つと上手くできないという方。
それはボードまでの距離を感じてしまっている場合がほとんどです。
肩抜きや肘引きは距離感を感じたら負けです。
距離を感じると手首や腕が先に動きはじめてしまいリリースが遠くなります。
ダーツを持っても「きっかけは肘を引くこと」を忘れず、
素振り感覚でスローができるように何度も訓練してください。

ダーツを投げようとしたり、放物線を意識した瞬間、肘は引けなくなり、
手を動かすことをきっかけに動作が始まってしまいます。

最初は棒立ちに近いスタンスでいいです。
とにかく素振り感覚です。
肘抜きでダーツが飛ばせるようになると、カラダも突っ込まなくなります。
ボードまでの距離が関係なくなるからです。
カラダが突っ込んだり、手首や肩が力んだら、それは距離を感じてしまっています。

以上、まずは肘引きです!
肘を動かなさくてもいいですからね。
今までのフォームのまんまで大丈夫ですよ。
あくまで意識をするだけでいいです。

これらがすべてが出来るようになり、縦ラインをもっと大事に、
無駄なくシンプルに、よりコンパクト!を考えるようになったら
たぶん自然と肩抜きもできるようになってくると思います。



ネット上でみなさんが実験した報告を見ていると「自分はちゃんと出来ているかわからない」という方が多いようです。
この肘引きが出来てくると、あれなんか違うぞっ(ワクワク)ていう感覚があると思います。
それは投げたダーツの結果だったり(とてもグルーピングするとか)、力まなくなったとか、
カラダが動かなくなった、楽に飛ばせるようになった、フォームがしなやかになった、、など。
自分で体感できているようなら出来てます。
肘引きはそれぐらい効果がある、スローという動きをするための「きっかけ」だと思います。

とにかく素振り感覚で肘引きで投げる感覚を磨いてみましょう。
今までのフォームでいいです、何か新しい投げ方をさせようというわけじゃないです。
動き始めるためのきっかけを変えるだけです。

以上、肩抜きという名前のイメージから無理矢理フォームをいじっている人が多いようでしたので、
肘引きというもう一つ手前の動作にフォーカスしてみました。
またフォローが必要だと感じたら書きます。

それではみんな実験開始!!!

ではでは。

肩抜きスロー 解説動画

肩抜きスローに関しての問い合わせを多数いただきました。
自分なりに考えていたことに、宇佐美慶プロからのアドバイスとヒント、
そしてPDCプレイヤーのスロー解析。
これによって肩抜きというヨーロッパのプレイヤーが当たり前にやっているスロー方法を理解することができました。

そして自分なりの解釈と理屈をうまく文章と図で説明していこうと思ったのですが、
どうしてもうまくできそうになかったので、説明しているところを撮影してもらいました。
めっちゃ大雑把に説明したものではありますが肩抜きスローはこんな感じです
という動画にはなったと思います。
とはいえ これが肩抜きスローだ!えっへん!!っていうんじゃなくて
あくまで 僕はこんな風に考えたけど みんなどうかな?っていうものです。

本当は直接会ってその人のスローをみてその人に合った説明をしたいです。
動画でバーンと出すのはやりたくないというのが本心でしたが、
反響が大きく問い合わせの量を考えても対応できる範囲を超えてしまいましたので
動画にして説明させていただくという方法を選びました。

もちろん、これで上手くなるというものではないです。
これが正解というものでもないです。
ただ今までにない理屈だとは思います。

本当は注意事項やこれを上手にやるコツも一緒に撮影したかったのですが
とりあえず 乱暴な方法ですが、ザッと説明だけさせてもらいました。

なので決して無理しないでください。
あくまで肘を引くことで 肘より先が始動するというきっかけ作り程度で始めてください。

もっとしっかり教わりたいという方は、鉄人こと松戸の宇佐美慶プロのところに行きましょう。
もしくは宇佐美プロのレッスンを受けることをおすすめします。
宇佐美プロは教えるのとっても上手です。

実は宇佐見プロには肩抜きをもっと簡単に体感する方法とか、説明をいくつか教わりました。
でもそれは宇佐美プロのものですのでここでは説明しません。
宇佐美プロの肩抜きと自分の肩抜きは少し違いがあると思います。
自分は完全にスティールの振りストロークからの解釈です。
宇佐美プロは素晴らしいアプローチ方法をたくさん知ってます。
ぜひ宇佐美プロを訪ねてみてください。


名前が肩抜きとだからと言って そこまで肩を動かそうとしなくていいと思います。
肘を引いて肩甲骨がちょっと動く程度で十分です。
もしくは肘を引くことでダーツが前にでるという意識だけで充分変化はあると思います。

いままでの手を前に出すという発想から、肘を引くことで手が前に倒れるという
ちょっとした意識のスパイス。
振りストロークでいかに縦ラインをずらさずに振れるか、楽に振れるためのものです。
そこを忘れないでください。


ひとつブログにだけ書いておきます。

自分とボードの間の距離感は感じないでください。
放物線とかそういうのないです。
ダーツを飛ばす必要もないです。
ただ振るだけ、空間を感じたら負けです。
空間を感じると手首が走ってしまい、ダーツが体から離れたところでリリースされてしまいます。
自分の近くでリリースできるこの投げ方の良さが消えます。

とにかくダーツをもっても素振り感覚で飛ばせるようになりましょう。
きっかけとして肘を引くだけです、力はいりません。
下半身はしっかりとしてください、なんどきも立ちは重要です。

肩抜きはみんなのものです。
やってみて、試して、研究して、この肩抜きというスローをみんなで作り上げていってください。
よろしくお願いします。



ではでは。


後記 2016年9月9日
この肩抜きという言葉がとても誤解を生んでしまったなとあとになって後悔しております。
肩そのものをどうにかしようとしてしまいがち。
肩抜きとはそもそも肘を片方向に向け引くように動作することを言います。
それまであった肘は跳ね上がるという理論から肘は肩方向に引き上げることでスローするという新しい発想です。
この件でつくづく文字で技術を伝えるっていうのは難しいなと痛感しました。

肩抜き 補足

ちょっと肩抜きスローに関して補足です。

肩抜きは肩を使って投げる訳ではありません。
肩を支点にする訳でもないです。
構えたダーツをどうやって前方向に出すかという話になります。
いかに縦のラインをミスしないように、シンプルでコンパクトに力を乗せられるか。
それを突き詰めた結果、ヨーロッパの選手のようなスローになるんだと思います。
世界一のマイケルは一見手がリリース後にビヨヨーンと手が伸びるので大きい振りに見えますが、矢を飛ばすためのエネルギーは体から非常に近いところでコンパクトに発生させています。

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フィルももちろん肩抜きしてます。
この写真の腕の残像、ちょっと変だなと思いますよね。
肩抜きならではの残像です。

肩抜きは手首から上と肘の関係性、連動性です。
特に肘です、通常の考えとは違う意識の持ち方になります。
跳ねあげるように見えるんですが、肘を上げて飛ばしてるんじゃないというのがわかりました。
肘を跳ね上げると肩は動きません、むしろ動かさないのがセオリーなのかな。
それは日本で一般的になっているソフトダーツならではのスローだと思います。

ヨーロッパはスティールです、それしかないので最初からスティールに適したスローイングが求められます。
それが縦ライン重視の横ズレしにくいスロー。

それが特有の肘のエネルギー発生方法になり、結果的に肩が抜ける、ぬかざるをえないスローになります。



ヨーロッパ系のスローを今まで「日本のプレイヤーに比べてリリースが早い」と言ってきました。
これ少し間違ってました。
肩抜きの理屈が分かって気付きました。

リリースが早いんじゃなくて近いんだということがわかりました。
体から近いところでリリースがおこなわれる。
これ意図的にやってるというより、肩抜きスローだと必然的に体に近いところでリリースすることになります。
せざるを得ない。
よって力は乗るし、矢角は保てる、逆モーメントもかけられて、リリースに使う距離が短い分ミスをしにくいという特性が出ます。
わかりにくいでしょうけど。

じゃあ、どうやって肩抜きスローするの?
ってなると思うんです。
文章にするのは非常に難しく、図にすればわかりやすくなるものの、やはり間違って伝わる可能性が高い。
裏抜きの話ひとつとっても、ちゃんと伝わってるのは多分3割ぐらいだと思います。
あちこちで間違った裏抜きを耳にしますもん 笑

肩抜きは直接目の前で説明しても理解できる人は半数でしょうか。
いままでの一般的なスローとは意識が違うから、なかなか理解しにくいんだと思います。

ということでブログに書いて間違って伝わるのが怖いんです。
なので今の所書くのをためらっています。
勿体ぶっているというのももしかしたら、あるかもしれません。
それだけの技術です。

かといって何も特別むすがしいことじゃないです。
ヨーロッパのユースはみんなやってますから。

ただ日本はソフトダーツが基盤です。
最初にブルを狙うことを覚えるし、ブルにいれることが目標になります。
ヨーロッパとの大きな違いです。
これが技術が違う一番の理由だと思います。

縦を合わせる、20の縦ラインキープという考えが日本では薄いですから、
やはり振り系のストロークより、送り出し系のストロークが重要になるし、そこが研究される。

送り出しのストロークでは肩抜きは必要ないですからね。
全く肘の使い方が異なる。
投げ方が別物です。
どっちがいいとかじゃないです。
それは個人の判断にお任せします。

ただ横ズレを最小限にして、最小限の力で、シンプルに、ミスの伝達を抑えて、前方へのエネルギーを伝える。
これに関しては肩抜きでの振りストロークに勝るものはないといまの段階では思います。

肩抜きは肩をどうにかしてできるものではありません。
結果的に肩にアクションが跳ね返ってくるということでのネーミング。
結果です。
肩始動ではないことを注意として書いておきます。
他にも肩抜きが上手くなるために重要な心構えみたいのがあるんですが、
それだけ書いてもわけわからないと思うのでやめておきます。

最後に。
肩抜きという名前ですが、これは宇佐美慶プロが命名したものを自分も使わせてもらってます。
いいネーミングだと思います w たしかに結果的に肩抜きますからね。
自分の場合はソフトダーツを無視しているのと、ここまでの考察での観点から肩抜きにアプローチしてます。
なので慶くんと少し違う視点で見えるものもあるんですが、
根本にある理屈やそれによって導かれる結果は慶くんが言っているものと同じです。
以前から肩抜きを提唱していた慶くんはほんと凄いなと思います。


ここまで読んで、なに凄いことみたいに言ってやがんだという方もいると思います。
そんなの知ってるよという方もいるでしょう。

でもこうして書くことで、たくさんの人が興味を持ってくれて、
おのおの研究してくれて、それが10年後、20年後の日本のダーツに
ほんのちょっとでも良い影響が出るならそれでいいじゃないって思ってます。


間違いだったとしても、正解だったとしても
馬鹿にされても、叩かれても、
それはそれで素敵なこと。

ではでは。

肩抜き考察

ここ最近は裏抜きはどうでもよくてひたすら「肩抜き」の研究。
どうでもいいと言うのは乱暴な言い方ですが、それぐらい肩抜きの重要性が自分の中で上がってます。
なぜ世界トップは縦がズレないのか。
その秘密が肩抜きに隠されていると思うようになりました。
いろいろ考えてみたのですが、肩抜きというものが理解できてもそれがどうのように活かされるのかあんまりわかってません。



ソーントンとキムの試合動画です。
ふたりとも肩抜きというものがとてもわかりやすいスローをします。
特徴的な肩の動きがわかりますでしょうか。
こんな投げ方してる人、日本にはほとんどいません。
これをひたすら見ていろいろ実験してみました。
うちの店でも何人かの人がいま肩抜きをマスター中です。
そしてここへきてその秘密が肘と肩の関係そして回転軸の使い方にあることが分かってきました。
今までダーツを飛ばす回転軸は肘にあると思ってました。
でも世界トップ、、というよりヨーロッパの人たちは肘に回転軸をもってきていないことに気づきました。
これは衝撃でした。
今までまったく気づかなかったです。

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肩抜きという技術というか動きを知ったことで見えなかったものが見えたっていうんでしょうか。
前へ飛ばすという意識が必要ない、それがミスを起こすといことに行き着きました。
まさかの回転軸。
基本的に縦ラインを重要視して横ズレさせないようにするために自然と生まれたスティールならではの技術だと思います。

宇佐美の慶くんに習った肩抜きの話とはちょっと違う内容なので
このブログで考察として書いてもいいかなと思うので、まとまったら書きますね。
でも慶くんのおかげで気づいたことは間違いなし。
慶くんありがとう。

投げる、飛ばすってことの意識がそもそも違っていたようです。
気づいたぞーー!!見つけたぞーーー!! って感じがします。
でも自分は下手くそだから説得力がない、、練習しなきゃだな。
とりあえず人に教えるとかより、これは自分がマスターしたいと思いました。
自分がこれできるようになって、肩抜きってものを証明したいです w
時間はかかりそうだけど、これは絶対的なテクニックだと思えるので
できるようになるまで頑張ろうと思います。
できるようになったら人に教えます w

書いておきますが特別な技術ってわけではありません。
ヨーロッパのプレイヤーはこれを当たり前のようにやっています。
(やっていないプレイヤーもいますけど)
スティールダーツしかない国では自然とこれになるんです。
ただそのテクニックはソフトの国だと気づきにくいことなんだと思います。
それに気づいただけです、そして他にもわかってる人はたくさんいるはずです。

肩抜きのおかげでダーツが楽しくなりそうです。

ではでは。

  



    スティールダーツ考察まとめ


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