発揮力はとても大事だ。
ロブ・クロスを見るとそう思う。
自分の持っている力をいかんなく発揮する能力が高いのである。
どんなに練習しても、どんなにダーツが上手くても、
本番でそれを発揮する力がなければせっかくの努力も技術も無意味だ。
発揮力とは何か。
どうやったら発揮力はつくのか。
発揮力を高めるのは「経験」だという人は多い。
本当に経験しかないのだろうか。
先日お客さんと店で話していたときのこと。
スローは「頭で考えるんじゃなくて体にやらせる」という話をしている時にお客さんがこの話を持ち出した。
2016年12月に書いた記事のことだった。
『やろうとするな、やれると知れ』
https://goo.gl/yMkwkE
久々に記事を読んでみた。
そして映画「マトリックス」のこのシーンも久々に見返した。
主人公のネオが早いパンチを繰り出そうと必死になるところを、「早く動こうとするな、早いと知れ」とモーフィアスが解き、心を解放させるシーン。
自分はマトリックスの全シリーズの中でもこのシーンが一番好き。
何度みても飽きない。
Don't think you are , know you are
やろうとするな、やれると知れ
素晴らしい名言。
何にでも通用する言葉だと思う。
似た言葉でブルース・リーの「Don't Think,Feeeeeeel !!」がある。
練習でスローを作りあげるときなどにとても効果がある言葉だと思う。
スローを作るうえで体にやらせるという概念を大切にしている自分には「考えるな、感じろ」はとても有効だ。
しかしながらこのブルース・リーの言葉も本番の試合で発揮力につながる言葉ではない。
試合の時に「考えるな、感じろ!」と唱えてもどうにもならない 笑
そんなときこそマトリックスの「Don't think you are , know you are やろうとするな、やれると知れ」ではないかと。
この考え方は発揮力につながる呪文なんじゃないかと思う。
ダーツ上手いが、試合で勝てない。
そんな選手にも言えることかもしれない。
「勝とうとするな、勝てると知れ」
先日のワールドチャンピオンシップ2018でルーキーとして初出場していきなり優勝。
世界チャンピオンとなったロブ・クロスが言うところの「自分はやれると最後まで信じ抜いた先に勝利がある」である。
勝つために必要なのはたゆまぬ努力と練習、そしてそれを出すための発揮力が大切なのではないだろうか。
ではでは。