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所作(しょさ):身のこなし、振る舞い、行い、しぐさ

将棋の高段者の方はアマチュアの方が対戦するとき、
盤に駒を並べる様子を見てだいたいの力がわかるそうです。
どちらが強いか、だいたいの見当がつくらしい。
そしてその判定は、まず狂うことがないそうな。
将棋に心得がある人は駒の持ち方からして違うし、一枚一枚と置き並べるその駒音の響きからして違うそうです。

自分はビリヤードを15年以上、ダーツを4年以上やってます。
ビリヤードはもうやってないに等しいですけど、、、
そして店員としてもそれぞれの競技を4年以上見てきてます。
ビリヤードに関して言えばさきほどの将棋の話と同じような判断ができます。
お客さんが来てその方をテーブルに案内する。
もちろん、その際の振る舞いも見てます。
そして玉をテーブル上に出し撞きはじめる。
だいたい3球撞けばその方のレベルがわかります。
ちなみに音だけで、、です。
見る必要はありません。
最初に玉を出すときの間というか気配。
玉を撞く音、手玉と先球が当たり離れる音、ポケットされる音。
そのすべての時間のとり方と間。
これらで判断できるわけです。
自分だけじゃなくてある程度のレベルの人ならみんな同じこと言うと思います。
いくら上手そうに振舞っててもバレバレなわけです。

そしてやはりダーツにも同じようなことが言えます。
お金入れてゲームしていればブルに入る音ばっかり出す人は上手だと誰でもわかりますよね 笑
もちろんゲームをしていなくても練習中のボードに刺さる音でもわかるし、テンポが一定だったり、リズムがよかったりで上級者だというのはわかったりします。
音だけで。
でも、実はダーツを投げる前でもだいたいのレベルはわかるもんなんです。
店に来て席についてダーツを準備するのを見ていてもわかるし、ダーツひとつひとつの扱い方をみていてもどれくらいの経験者かわかるものです。
あとはダーツラインに立つまでの振る舞い、アップの仕方やらボードに刺さったダーツの抜き方でもわかりますね。

でもダーツの場合、ごくまれにスンゲー下手そうに見えて実はメチャメチャ上手いっていう人がいたりします。
ホントまれですけどね。
今まで見た中では、、、H.Y ism(弓座隼人)だな。
やつを始めてみたときは見事に裏切られました 笑
最初、いきなりカウントアップを始めたはいいけどへんなフォームで400点。
ところが2回目になったらフォームは変なままなのに1000点オーバー。
あれ以来ダーツはパッと見で判断できないこともあるんだなって学びました。
あれが隼人の作戦なんだよな〜。
下手そうに見せて油断させる的な。


自分には初めて来店されたお客様のレベルを見抜く基準みたいなものがあります。
詳しくは書きませんが簡単に言うと、、、それは「しぐさ」です。
しぐさと言ってもいろいろありますが自分は「狙いに入らなかったときの立ち振る舞い」でその人のダーツレベルを見極めます。
上級者は入らなくてもぜんぜん気にせず自分のダーツに集中していますが、
初心者や中級者はまわりの目ばかり気にしてその場を作ろう振る舞いをします。
たいていカッコつけているように見えます 笑

あと参考までになんですが、来店して最初にカウントアップをやる人はある程度上手な人か、もしくはすんごい初心者のどっちかという統計結果があります。
これ結構当たります 笑
やっぱりカウントアップはその人のレベルが露骨に数字に出ます。
トップクラスの人は自分のダーツをすることに集中するので別に低い点数が出ても気にならないし、ある程度のプレッシャーが必要だからアップでカウントアップをやると。
点数よりも自分のダーツを投げることに意識がいってます。
そして初心者の方は何にも気にしてないので迷わずすぐにカウントアップをする 笑

で、、レーティングが一桁レベルの方はスコアが出るのを恥かしがってすぐにはカウントアップをやらずに1501やクリケットをやる人が多い。
経験上、そんな気がします。
あくまで自分が勝手に出した統計ですよ 笑

まぁ上級者の目で見ればどんなにごまかしてもダーツ3本なげればおおよそのレベルはバレてしまうんですけどね。

こういう振る舞いひとつでレベルがわかるというのはどんなスポーツでも、どんな仕事でも言える事だと思います。
そしてその道をある程度進んだ人からみれば、振る舞いひとつでどれだけのレベルか一目瞭然なんだと思います。
ゴルフでシングルの人、料理が上手な人、パソコンが得意な人、、、
そんな人たちなら、所作を見れば一発でわかると思います。
「こいつ素人だな」ってね 笑

ひとつ、ひとつの基礎を大事にして、しっかりと基本を身につける。
きっとそいうことを積み重ねていくことでそれが自信になり、様になった立ち振る舞いができるようになるんでしょうね。
別に所作がイケてなくてもぜんぜんOKなんですけどね。
ただ将棋の話を知って同じなんだなーって思ったので今日はそれをネタに書いてみました。


写真は所作とはぜんぜん関係のない3本ともブロークンしたマイバレルです。
折れてしまった部分にゴールドのスプリングをかまし、バランスが変わらないように後ろの溝に0.4gのウェイト入れてシャフトをつけています。
パっと見ただけでは折れたバレルだと気がつかないぐらいナイスリカバーになってます!
しかも3本とも折れたおかげですべて同じになりました 笑