ドリー・ファンク・ラブ

ドリー・ファンク・ラブ

自称日本一のスティールダーツマニアによるスティールダーツが180パーセント面白くなるブログ

スティールテクニック考察

逆モーメントの発見 〜 垂れないダーツのワケ 〜



注意書き(2015.1.13 追記)
あまりにも間違えて図を見る方が多いのでこの注意書きを書き足します
ここで注意を!
この回転をダーツに左回転や、右回転だと思っている人がたくさんいらっしゃるようです。
一般的なスピンの話ではありません!!
縦回転です。フライトがあるので実際には回転しませんが
縦に回そうとするモーメントを言ってます。
ナイフ投げを想像してください。


20150407_5df4b1
ダーツのスローイングはリリースの方法が表だろうと、裏だろうと、芯であろうと、
どれでも関係ないって考えてました。
大事なことは自分の飛びを理解することだと。
そして自分の飛びを有効に使える方法を考えれば良いと

しかしながら世界トップで活躍する彼らのダーツを穴があくほど見て、
その技術をとことん考えて、実際に試してみてだんだん考えが変わってきました。
やはりスティールダーツには「裏抜き」が最も有効であるという考えになったのです。
やはり裏抜きは他のリリースに比べてスティールダーツにおけるメリットがあまりにも多く、
合理的であることがさらに分かってきました。

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この図は「リリース抜き3タイプ」の考案をしてくれたノル氏が裏抜きの飛びに関して解説した図です。
実は10月にノル氏はこの図を作っていたのですが、昨晩初めてこれを見せてくれました。

この図を見せてくれるのに至る経緯に裏抜きのメリットが隠されています。
自分とノル氏のメッセンジャーのやりとりをそのまま載せます。
こういう経緯です。

ノル
ドリさんのブログにルイスとスミスの裏抜きGIFありますよね、
あれずーーーーーーっと見てて思うんだけど スミスの矢って途中で少しだけHOP気味に飛びますよね
途中でまるで上にあがるかのように見える 「わずかに」なんだけど。

ドリー
そうなんです、そこに気づいて欲しくてあのGIF作りました、
両者の裏抜きの違いを見て欲しくて、
スミスはウィリーしてからお辞儀するまでがちょっと長いんです
そこが彼の武器なんでしょうね

ノル
あれさ裏抜きをする時に重心とグリップ位置をずらして「逆に回すように」抜くじゃない?
つまり手から出たときはポイントが上を向くようにウイリーさせるような「モーメント(力)」がかかってるんだよね
逆回転のモーメントって言うのかな


ドリー「いえす! おきなわさんともその逆回転のイメージは話ました」

ノル
でしょー! でさ。フライトが前から風をうける。
通常なら重心を中心にしてダーツは「抵抗が小さくなるように」進行方向に姿勢を変えるんだけど
「逆モーメント」ウイリーするようにダーツは「回転モーメント」の力が残ってるから。
前からの風をうけても姿勢は変わらない
すると、どうなるか?フライトはあの角度を維持して風に「乗る」事ができる


ドリー
ノルさんのいう逆モーメントの作用をスミスは強めにかけてますよね
そうすると浮力を生む、そのためだと?

ノル
かけてると思う。だから姿勢が戻るまでが遅くて。
結果進行方向からの風に「乗る」ような挙動があの動画で見れるんだと思う
意図的かどうかまではわからないけど。
スミスはウイリーする力がルイスより強いんだろうと思う


ドリー
あのGIF動画から逆モーメントを見抜いたのはさすがです、
あの動画はそこを気づいてもらいたいっていうのが肝でしたから

ノル
うんうん。逆モーメントが「落ちにくい軌道」に寄与してるというのがよくわかる動画だと思う
ウイリーしてる間。わずかであっても「風に乗る」事で垂れは少なくなると思うんだ。
ここらへんがドリさんの言ってた「後半加速するように見える」の正体かな?と
手から離れる>ウイリーする>風に乗るタイミングがある>姿勢が戻りつつ落ちていく。
後半部分でわずかながら加速してるように見えると思うんだ。
「のびがある」って言い方もできるよね


このやりとりのあとにノル氏は「これ見て」と先ほどの図を送ってきたわけです。
あの図はルイスとスミスのGIF動画を穴があくほどみたノル氏が「もしかして?」と思い出して引っぱりだしてきたものです。
見てビックリしました、このGIF動画の飛びを解説してくれる図でしたから。
このGIFを見るずっと前に作っていたとは思えなくて気持ち悪かったです w



よく見るとノル氏のいうとおり、上を向いた矢先がすぐには下に落ちてきません。
これは抜く(リリース)瞬間に矢に逆回転(フライトを下に叩き付けるような)の力を加えることで起こる現象です。
この力が逆モーメントです。
これにより矢先が上を向いたまま滑空する時間が増え、フライトが風を受けて浮力を得るということです。
これは裏抜きの新しいメリットの発見です。
そして今回ルイスとスミスのGIF用に両者のスローをそれぞれ図解にしたものをノル氏が製作してくれました。

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図の上がルイス、下がスミスの飛びを説明したものです。
分かりやすい図をノルさんありがとう。

裏抜きと言ってもそのメリットを理解せず、ただ矢先をあげることだけに夢中になっている方が多いようです。
裏抜きをすることのメリットはたくさんあります(ソフトダーツにはメリットほぼないと思います)
そして世界トップのプレイヤーたちが裏抜きで矢を飛ばすだけの理由があります。
すでにブログで説明してきましたが、やはり自分の文章力では限界があると反省しております。
これらの映像や図をみて、よーーーーくみて、考えて、そして試してみてください。

逆モーメントは裏抜きには書かせないエレメントであることを覚えておきてくださいね。

新しい発見を導いてくれたノル氏に感謝です。

ではでは。


後日談
この記事を載せたあとに少しわかったことを補足しておきます。
ダーツの飛びにスピンは関係あるのか??
このダーツマニアの間でずっと謎になっていることに関して少しわかったのですが、
逆モーメントによる滑空時間を延ばし浮力を得るという事を強めに出したい場合は
スピンかけない方が風の抵抗は少しですが上がるようです。
スピンかけると無回転に比べ矢先が落ちてくるのが早いようです。
今後もこの事に関してはは検証続けていきます。

裏抜きの効用を試してガッテン

みなさんがあまりに裏抜きにこだわっていらっしゃるので少し書きます。
正直なところ裏抜きの良さを知らずして、裏抜きしてどうするの?って思います。

裏抜き=リリース後に矢先をあげてウィリーした状態でダーツを飛ばす抜き方

なんですが、ただ矢先をあげるだけじゃ裏抜きの意味ないです。
ここ最近裏抜きリリースというものを本気で検証しています。
そしてとても重要な秘密を見つけました。
それは今まで考えていた裏抜きのメリットだけじゃなく、
さらにいくつかのメリットがあることに気づいてきました。

メリットというより驚く副作用っていうんでしょうか。
裏抜きをマスターすることで結果とても良い副作用が得られます。

それを見つけてからは「表でも、芯でも、裏でも自分のスローがわかっていることが大事 どれでも大丈夫」ってことが言えなくなりました。
スティールやるなら裏抜きがオススメです。
ソフトもスティールも!っていう方にはどうなのかまだわかりません。

裏抜きをつく詰めていくと、世界トップのスロー再現力の訳や、
若手プレイヤーに多いセットアップをしないスローイング(ガーウェン、ルイス、Mスミスなど)の理由も見えてきます。



今までの裏抜きメリット
・リリースが早く、すぐにグリップから抜けるのでミスが伝わりにくい
(なので簡単)
・矢先があがることで放物線の中央あたりから矢先が落ちてくる際に加速が得られる
(初速と終速の変化が少ないので放物線が安定している、、高低差のズレが少ない)
・矢速がなくても失速しないので腕を振るスピードをおさえることができる
(なので疲れない、ミスも出にくい)
・くっつきスタッキングが発生しやすい
(なのでグルーピングやマーキングがしやすい)

ざっとあげてコレぐらいかな。
これが分からないのに裏抜きしても意味ないです。
そして何よりも大事というか、、これスティールダーツでメリットが生まれる技術です。
もちろんソフトで使っても構いませんが先端がソフトティップだとメリットないと思います。

3年前ですかね エイドリアン・ルイスが日本に来てソフトダーツを投げた時の言葉です。
「ソフトでは自分の技術はまったく使えない、勝てるわけがない」
この時は意味がわかりませんでしたが、今はその説明ができます。
この裏抜きスローはスティールだから生きる技術だと確信しています。

何度もいいますが、矢先がリリース直後に上を向くことを裏抜きと名付けましたが、
それをやることが目的にならないようにしてくださいね。
上向けばOKってもんじゃないです、そのメリットを活用して初めて裏抜きなんです。

それとリフレックスポイントも裏抜きの効用がほぼ受けられません。
理由は考えればわかってもらえるかと。

そしてここ最近、自分なりに裏抜きをするためのガイドブックっていうか、、
どうやったら裏抜きできるようになるかの、アドバイス方法を考えてました。
そして今日ドリズの常連さんにちょっと自分の理論を試してもらいました。

おきなわさん(武島正幸)
それまで裏抜きとは縁のない芯抜きのプレイヤーです。

まったくできない状態から30分ほどアドバイスに沿って試行錯誤してもらいました。
その結果がこれです。
※本人に気付かれないよう撮影してます



どうでしょう。
実に綺麗に裏抜きができていますし、裏抜きの効果もみられます。
まったくできなかった人がわずか30分たらずでこのレベルです。
(俺すげぇ! いや、おきなわ氏がすごいんだな)
この映像は矢ばかりに目が行きますが、リリース直後の手首の動き、リリース後の腕のやわらかさ、
手首の返り、力を使っていない点などにも注目してほしいです。
失礼なこと言いますが、実際彼がこんなに綺麗にやわらかく投げるのを見たことがありません。
おきなわ氏を知っているひとはこれみたら驚くでしょう。

彼は裏抜きすることだけに集中してるのにもかかわらず、
副作用でこれだけきれいなフォローが自然にできたんです。
本人はまったく意識してませんがPDCトッププレヤーの腕の使い方と似ています。

そして裏抜きを検証していて自分が感じたメリットを彼も同じように感じてくれました。
おかげで裏抜きによる効用に関して少し自信が持てました。

おきなわ氏にどんなことを言って、どんな練習をしたら出来るようになったのか。
それを文章にするのはまだちょっと無理なんで、いつかマニュアルに出来るようにさらに考察&検証したいと思います。


ちなみに!!!
いろいろ語ってますがドリーが裏抜きできるかどうかは別の話です。
道を知っているのと、実際に歩くのは違うっていうことでよろしくお願いします。

おきなわ氏 壊れるの覚悟で協力してくれてありがとう。
でも絶対に必要な技術が身についたと思うので、これを機にモノにしてください。


今日も偉そうに書いてしまった 反省

ではでは。

ストレートバレルの秘密

IMG_1166
「どうして世界のトッププレイヤーたちはストレードバレルを使うのか?」
きっかけはすべてこの疑問からでした。
しかしその疑問に答えてくれる人はどこにもいないし、どの本やサイトにも載っていませんでした。
結局自分で探すしかなかった、、、
長いことその謎は解けないままでしたが、今年PDCプレイヤーが来日。
彼らのイベントで世界トップのダーツを生で見て、肌で感じ、
スローを撮影させてもらい、彼らのプレイのコーラーまでやらせていただきました。
誰よりも間近でその技術に触れたことで多くの謎を解決するためのヒントが見えてきました。
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自分のスティールダーツ考察論は【自分から見た彼らのダーツと自分が今まで見てきたダーツの違い】について研究し考えたものです。
正解を書いているわけでもなければ、こうした方がいいと書いてるわけでもありません。
無責任ではありますが自分が見たありのままを書いています、自分勝手な考えであることをお忘れなく。
すでにここまで彼らの技術考察を複数回にわけて書いてきました。
最終回はこれまでの話をまとめつつ「だからストレートバレルなんです」
というゴール目指して進めていきたいと思います。
最後までお付き合いください。

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世界のスティールダーツ考察シリーズ 最終回。
世界のトッププレイヤー達はなぜストレートバレルを好むのか?という謎の解明です。
不思議に思ったことはありませんか?
PDC・BDO選手の8〜9割がストレートバレルを使用しています。
日本ダーツ界は8〜9割がストレート以外のバレルです。
なぜ世界のダーツプレイヤーはストレートを選択するのか?
その話しは「世界と日本の考え方、観点の違い」というところに焦点を当てながら説明していくことにします。
日本がダメで世界は正しいということではありません。
あくまでスティール視点でみた日本と世界の違いです、どっちが正解とかそういうものじゃありません。
※主に「世界」という表現はPDC、BDOを指しています

まず最初にお話しなければいけないのが矢の飛びに関してです。
手から離れまっすぐターゲットに向かってブレることなく吸い込まれるように飛ぶ美しい放物線。
日本で一般的に綺麗とされる、憧れの飛びはこういうものだと思います。
日本のトッププレイヤーの多くがその飛びを実現していらっしゃいます。
海外のプレイヤーに比べてダーツが暴れず、矢先が放物線に沿ってターゲットめがけて綺麗に飛びます。
なぜ海外は矢先を上げるのに、国内のトッププレイヤーは矢先を上げようとしないのでしょう。
(もちろん海外にも日本人のような飛びをさせている人もいるでしょうし、国内でも矢先を上げてなげる人はいます)
これはソフトダーツ主流の日本ではシュート力優先、入れ重視だからなんじゃないかと考えてます。

そしてこの飛びは海外の矢先を上げる飛びに比べると「失速しはじめると推進力が急激に落ちる」という特徴があります。
手から離れて一番高い位置を通過、そこからターゲットに向かうところで矢速を失うといっきに垂れてしまう特性があります。
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なのでターゲットにシュートする率を安定させるためには矢速を維持した状態で的に届く必要があります。
この芯抜きでリリースして矢先が放物線からずれない飛びで垂れないようにする一番効果的な方法は、、
「矢速をあげる」という方法になります。
しかし矢速をあげて、タイミングを合わせ、リリースミスをなくし、3本投げるというのは高い技術と集中力が必要です。

国内トッププレイヤーの矢速や腕の振りが海外のスティールプレイヤーに比べて早い理由はここだと思います。
垂れる前にターゲットを捉える、そのために腕を早くふり矢速をあげている。 
世界のトッププレイヤーだってすごい矢速早いんじゃないかと思う方がいらっしゃるかもしれません。
しかし世界トップ(PDCトップ)のプレイヤー達はびっくりするぐらい矢速を出そうとしません。
腕の振りも比較的ゆっくりです、ゆっくりっていうか普通のスピード。
野球の球を投げるっていうよりは、ゴミ箱に紙くずを投げ入れる、、そんな程度の腕の振りです。
早く見えることあるかもしれませんが、日本人ほど矢のスピードを上げようとしてないんです。
もちろん例外はいますけどね
矢速があるように見えるのは後々説明しますが、矢のリリースの仕方、ターゲットに刺さるまでの矢の動きが違うためです。

実際に自分が普段店で見ていても、ほとんどハードダーツはやらないというソフトのトッププレイヤーには矢速が早い人が多いです。
それに比べてソフトはあまりやらないという人はみんな矢速をそこまで上げないでスローしています。

どんな競技や動きでもそうですが、ゆっくりやるのと、はやくやるのでは
早く動かそうとすればするほどリスキーでミスが発生しやすく、そして安定しないということは理解できるかと思います。
ダーツに限らずです。

そしてこの芯抜き(芯出し)をして失速する前にターゲットを捉えるのを補ってくれるのが「力が伝わりやすいバレル」です。
日本ではストレートバレルよりもトルピード型(砲弾型)や樽型など力が伝わりやすい形状が一般的になっています。
ソフトダーツだとストレートバレル使っている人って全体の1〜2割ぐらいでしょうか。
いずれにせよ、しっかりグリップ出来て、グッと力を乗せることができるバレルが人気です。
よくオンラインショップのインプレッションでも「このバレルは力が伝わりやくてよく飛ぶバレルです」っていう紹介をよく目にします。
やはり力の伝えやすい形状は国内では人気があります。

実はここなんですね。
ここが日本と世界のバレルに対する考え方の大きな違いです。

日本 = 力が伝わるバレル = 良し
世界 = 力が伝わるバレル = ダメ

力が伝わりやすいバレルなんて良さそうな感じがしますが、
逆を返して考えればそれは無駄な力、余計な力、失敗、これらまで伝わってしまうということです。
そのようなバレルでは毎回同じように投げるのが非常に難しくシビアになってしまう。
世界のスティールダーツプレイヤー達はそう考えているんですね。
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全体アベレージで考えていかに毎回同じように投げれるか、そこを重要視しているんです。
シンプルにグリップして、シンプルに抜く。
どちらかというと力が伝わりすぎない、毎回比較的同じリリースが出来て、どこを持っても同じようなストレートバレルの方がいいんじゃね?っていう選択。
毎回しっかり伝えることに集中して、リリースやタイミングをミスしないように投げるよりは
毎回勝手に飛んでちゃって、リリースやタイミングなんてあまり気にしなくていい技術を身につけようという考え。
日本のトッププレイヤーに比べて世界のトッププレイヤーのリリースタイミングが早いことも、このへんの意識が関係しているようです。
シュート力とスロー再現力の話も関わってくる部分です。

スタッキングという技術に関してもバレルの形状は影響します。
スタッキングは先に刺さっている矢をうまく使って(ぶつけたり、くっつけたり)次に投げる矢を目標に運び込むテクニックです。
これもストレートバレルの方がずっと有利なのです。
以前に紹介した「くっつきスタッキング」というスティールならではの現象。
飛んで来たダーツの先端が刺さっているダーツの一部に接触するとそのまま磁石のようにくっついた状態になりダーツの表面をくっつきながら滑りように導かれて刺さるという不思議な現象です。
これによりポイントとポイントがほぼ同じ場所にささるようなグルピーングが可能になります。
まっすぐな形状のバレルとふくらみがある形状のバレルではどっちがこのくっつきスタッキングで有効かは想像できるかと思います。

さらに、このくっつきスタッキングのパワーをさらに強くしてくれるのがバレルに入っている刻みです。
刻みが無い方が綺麗に滑ってくっつきやすいんじゃないかと思いがちですが、実は溝にポイントがひっかかることでくっつきスタッキングが起こりやすくなるのです。
投げるためのリングカットではなく、グルーピング(スタッキング)を重視してのリングカットなんです。
だから海外バレルメーカーのダーツは前から後ろまで溝がしっかり入っているものが多いんですね。
くっつき効果をあげるためのものなんです。
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国内のバレルにはバレルの先端に縦溝が入っているものがありますが、あれではくっつきスタックは発生しづらいのでスティールバレルとしてはオイシイところが無いカットということになります。
このような点を踏まえて日本と海外のバレルを比べると大きな違いがある事に気がつきます。

日本のバレル = ダーツを飛ばすための工夫が求められる
世界のバレル = 刺さっているダーツを活かすための工夫が求められる

この違いです、投げる前、投げる時を重要視するのか、投げた後、刺さった後を重要視しているのか。
バレルに必要としている性能に対する考えの違いは日本と世界でぜんぜん違うということがわかってきました。

シュート力重視の日本(ソフトダーツが主)
グルーピング力重視の世界(スティールダーツしかない)

こんな乱暴な分けかたしちゃうと細かい事ツッコまれそうですけど
わかりやすくするとこういうことだと思います。
もちろん細かいこといえば違う点もたくさんあるのは承知したうえですけど
バレルデザインひとつとっても求めている点が違うということが少しは理解していただけたんじゃないでしょうか。
スティールダーツはストレートバレルがいいってことを言いたいわけではありません。
世界のトッププレイヤーたちの多くがストレートバレルを選ぶ理由を書いています。

海外のプレイヤーには裏抜き(裏出し)で矢先をあげてリリースするプレイヤーが多いです。
投げたときにバレルがウィリーするようにリリースするタイプのことです。
表抜きで矢先をあげるひとも結構いますが、実際裏抜きする人が多数です。
注目すべき点は「矢先を上げる」という点です。



世界のトッププレイヤーのスロー映像をみるとほとんどのプレイヤーがリリース後に矢先を上に向けてます。
なぜ矢先をあげるのか。
これは芯抜きの話をした際に説明したデメリットに関係してきます。
芯抜きが持つ弱点=失速しやすい
矢先をあげることでこの失速を最小限にできるのです。
(ソフトではそこまで有効ではないかもしれません)
矢先を上げてリリースすることで最高到達点(一番高いところ)からターゲットに向かって落下する際に、上を向いた矢先がお辞儀するように落下運動することで推進力を損なうことなくターゲットに落ちてくるということです。
この矢先をあげる放物線は、くっつきスタッキングでも有効です。
というのも矢が失速後に接触するのと加速しながら接触するのではくっつき方に大きな違いで出てくるのです。
失速して接触した場合はくっつく力が弱く弾かれやすくなります。
なので推進力を得たままぶつけることがスタッキングには欠かせないのです。



放出から着地まで推進力が均等に発揮されやすいので、放物線も安定した半円を描くようになります。
そしてなによりこの飛ばし方は矢速がそんなに必要ありません。
ここ重要です、矢速がなくても安定して飛ぶんです。
矢を投げる際にスピードを落とせるということで再現性が高まりやすくなります。
これまたグルーピング力があがることにつながっていきます。

以上、ここまでずらずら書きましたがこういった一連の理由から
海外では主にストレートバレルが選ばれています。
どれもスティールダーツならではの理由です。

もしストレートにチャレンジしてみようと思った方へ。
どうせバレルをストレートに変えるならならセッティングはクラシカルにしてみてください。
いわゆる紙フライトってやつです。
世界のトッププレイヤーの多くがストレートであると同時に紙フライトです。
紙フライとの方がいいよ、ということじゃなくて試してみてなぜ彼らは紙なのか?を感じてもらいたいなと。
どうせバレル変えるならついでに1週間フライトも試してみて欲しいなと思います。
こういうこと書くと国内の成形フライト作ってるメーカーさんに睨まれそうですけどね。
やっぱりストレートバレルでクラシックなセッティングを世界は選んでいる理由はあると思うんです。


最後に。
日本人のダーツテクニック、主にシュート力は世界トップクラスだと思います。
そこは世界も恐れています。
かと言ってこのスタッキングなどのスティールテクニックを覚えれば、
スティールでも世界で勝てるのかっていう簡単な話でもありません。
ただ、世界が使っているこれらのスティールテクニックを知り、取り入れていくことで、
とてつもない日本ならでは強さが生まれる可能性は大きいと思います。
ジャパンウェイってやつですね。
日本人の器用さ、精神力の強さは世界で一番だと思います。
そんな期待をしつつソフダーツとスティールダーツで使う技術の違い、
世界と日本の違いを自分なりに書いてまいりました。

忘れて欲しくないのは、何が正しいのかではなく、
自分のダーツはどういうものなのかを知ってそれをどう生かすか。
クセを直すのではなく、クセを知ってそれを生かす。
その生かし方の参考となればというのが今回のスティールダーツ考察です。

これを読んで上手くなる人はいないかもしれないけれど、
ダーツのモチベーションがあがったり、
さらにダーツが楽しいものになってくれたら自分は嬉しいです。

ではでは。

かんたんリリース判定

昨晩、愛すべきダーツバカ”corcovado”の榊原武がドリーのダーツ考察に物申す!!
ということでドリズに来てくれてタケシ流スタッキング論を聞かせてくれました。
それは自分がブログに書いた考察をさらにもっとわかりやすくしたもので、
タケシ流にスタッキングというものについての考えを加えた素晴らしい内容でした。
あまりにいいこと言っていたのでタケシくんとの会話をすべて録画しました。
IMG_0061
タケシ流スタッキング論に関しては後日動画からテキストにおこして、ここでご紹介したいと思います。
とてもわかりやすい表現でスタッキングというものを解説してくれているのでお楽しみに。

それとタケシくんがリリースタイプの簡単な判別方法を教えてくれましたよ。
ドリズによく「自分のリリースは何タイプですか?」と聞きにくる方がいらっしゃいますが、
この方法ならすぐに分かるので、自分のタイプを知りたい方はやってみてください。
当たり前のことですが、この方法はソフトダーツでは無理ですからね。
IMG_0060
その判定方法は「近投げ」をして刺さりをみるというものです。
ボードから1mぐらいのところから矢を投げます。
狙うのはブルでいいです。
手から離れてからすぐにボードに刺さるのでリリース直後の矢先の向きが判ります。
01
すぐわかって便利です。
ちなみにタケシくんはいつもウォーミングアップでこの近投げをするそうです。

このリリースタイプはどれがいいとか、そういうものではありません。
どれでもいいと思います。
自分がどのタイプか知って、その飛びを生かす方法を考えましょうということですからね。

タケシ会長 いろいろ教えてくれてありがとう!
スタッキングとはこういうもんじゃ!と実際にスタッキングのスローモーション撮影。
NG無しのワンテイクで決めたのはさすがでございました。
また「タケシ流ダーツ論」聞かせてね。

ではでは。

フィルは特別

海外選手のいろいろなスティール技術を考察してきましたけど
この方を例に出すことはほとんどなかったと思います。
参照用動画でも彼のスローは使っていません。
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ワールドチャンピオン16回 メジャータイトル獲得80以上
ダーツの神様 フィル・テイラー。

ここまで彼だけは例に出せませんでした。
普通じゃない部分が多くあまり参考にならないからです。
ご存知な方も多いと思いますが彼のスタックは矢が上を向いたまま刺さります。
ボードに対して平行に刺さるか、もしくはウィリーした状態です。
アンダースタックと呼ばれる刺さり方。
この刺さり方なので、スタッキングは上に積み上げていくオーバースタッキングになります。
ほとんどのプレイヤーのスタッキングは刺さっている矢の下側に当てるスタッキングですが、
フィルは乗せていくスタッキング(オーバースタッキング)になります、これはかなり特殊です。
スタッキング-1
このスタッキングをするにはもちろん矢が上を向いた状態で飛んできてそのまま上を向いた状態でささらなければなりません。
文字にすると簡単そうですが、これが非常に難しい。
重力とか慣性の法則とかなんかそういう難しいものが作用するので普通なら矢は下を向いて刺さるのです。

フィルの凄さを物語る一枚の写真があります。
これはフィルのDVDから抜き出したものです。
フィルキャプチャdollis
スロー映像をコマ撮りして30枚の写真を1枚に重ねたものです。
30枚も重ねているのにフィル自身がほぼブレていないのもすごいです。
そして驚愕の放物線。
矢の動きが理解不能です。
矢が上を向いたまま加速しながらターゲットに向かっています。
この飛びができるのは世界でもフィル・テイラーだけです。
似たように刺さる人は多くいるかもしれませんが、この飛びでアンダースタックする人は他にいません。
この飛びでオーバースタッキングするからすごいんです。
よく矢が上を向いて刺さる人みかけますがあれば表抜きをして下を向いた矢先が途中でフライトによる補正を受けて矢先が上に向き始めたところで刺さっているだけです。
これでは矢先がしゃくるようにボードにささるのでフライトやバレルに邪魔されてうまくオーバースタッキングできません。
こういう人はよく弾かれて矢が刺さらないことが多いのではないでしょうか。
フィルテイラーの飛びは飛行機が着陸する時のように先端をあげてそのまま着地しています。
この違いわかりますでしょうか。

フィルはこの飛びを出すために何年も研究をしたそうです。
しょっちゅうハローズ社に行ってはセッティングや投げ方を工夫しこの飛びを作り上げていたという話があります。
そんな誰も真似のできないような技術で世界を16回もとったフィル・テイラー。
ちょっと特殊で参考にできないということがお分かりいただけたかと思います。

あっ でもこの飛びに近い人もいないわけじゃないです。
ただこの飛びでしかも特殊なスタッキングでそれで入れまくるからすごいってことをお忘れなく。
ちなみに最近スロー動画解析していて思うんですが、
日本を代表する村松治樹プロの飛びが限りなくこれに近い飛びをしているように見えます。

ではでは。

暗夜に霜が降るが如く

IMG_3815
スロー再現力の投稿に関して正直文章にするのが難しく
無理矢理書いた感があり自分で書いた内容に満足しておりません。
文章力のなささを痛感しております。

そんな中、日頃からダーツのヨタ話を交わしているノルウェイこと井上賢司氏が
Facebookのコメント欄にナイスなコメントをくれました。
その内容は自分が伝えたかったことをわかりやすく解説してくれるものでした。
本人に許可を得たのでここにも載せておきます。
自分がいうところのシュート力のニュアンスを上手に活字にしてくれました。

以下、ノルさんのコメントです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小脳が行う自然で滑らかな投擲フォームを邪魔するのは
大脳の「狙った所に当てたい」という働きで
これに対して
「狙いの意識が強くても当てるフォームを行える」という方法と
「狙いの意識を希薄にしても当たるフォームが行える」という方法の
二つのアプローチでダーツの内容を高めようとしています。
(もちろんこれはどちらも必要であると思います)
再現性によってダーツの内容を高めるというのは
後者のアプローチを意識づけて行うという事なのかな?と思いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こちらもノルさんがあわせて書いてくれたコメントです。
自分はこの話を最初にノルさんから聞いたときダーツに生かせる言葉だなと思いました。
「暗夜聞霜」意味を知りダーツ道って感じがしてとても印象に残りました。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「考えるな感じろ」という名言がありますが
私は「暗夜聞霜」という言葉を大切しています。
有名な言葉なので御存知の方も多いと思います。
砲術や自衛隊内で引き金をひくコツとして伝えられていたとか
由来には諸説あるようですが私が大事にしていたのは

手でひかず、心でひかず、暗夜に霜が降るが如く引け

というものです。
これは「引き金はちから(手)で引こうとするな。
撃とう、当てようと(心で)引こうとするな。
暗い夜にいつから霜が降り始めたか誰にもわからないように
自分自身の自然さにしたがって引け」という解釈です。
(解釈には諸説あるのでこれが正解というわけではありません)
スクリーンショット 2015-10-27 17_Fotor
私はこれをダーツのテイクバックに当てはめて考えていました。
今思うと再現性というのはこの「考えないように投げる」
アプローチに近いのかなぁと思うのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ノルさんのコメントは「狙う」「シュート」するという時の
自分の伝えたかったニュアンスをうまく言葉にしてくれました。
ありがとうございます。

ではでは。

スロー再現力(後編)

さて、スロー再現力の後編です。
前編を読んでないって方はコチラを読んでからお願いします。

前回ダーツをターゲットに入れる方法、技術を2つに分別しまた。
シュート力とスロー再現力。
これ本来はひとつでいいんです、同じものですから。
【シュート力 = 狙って入れる力 + スロー再現力】だと思ってます。
あえて分けたのはスタッキングやマーカーというものを理解してもらいやすくするためです。

今回のスロー再現力で一番伝えたかったことは、、
スタッキングって矢に当てて入れようとしてるわけじゃないよ。
結果的に当たって入ってるんだよ。
ダブルの外に打つマーカーって投げる前からマーカーとして狙ってるわけじゃないよ。
そんなの狙うぐらいなら1本目からダブル狙ってるよ。

ってことです。



狙ってそこに投げ入れるというよりは、見て狙ってあとはカラダにやらせてる。
スロー再現力って大げさにいうとそういう事です、大げさにいうと。
みなさん素振りだと理想通りの投げ方ができると思います。
ところが矢を実際に投げようとするとその投げ方ができないことがほとんど。
狙ったり、やろうとするとうまくいかない。
世界のトッププレイヤーは素振りと同じように投げられるって感じかな。
ちょっと違うかもだけど。

さて本題に入りましょう。
ダブルのマーカー。
ダブル狙ったて外れたけど、いいところに外れたダーツのことをいいます。
いいところというのはもう一度同じところに投げれば、マーカーに当たってダブルに入っちゃう場所です。
IMG_3796
D18に狙ってココに外れた。
シュート力を主にダブルを狙うひとはこの状態でもダブルを狙うでしょう。
当たって入るかもっていうことは考えて投げるかもしれません。
しかしスロー再現力を主に普段から投げている人は何も変えずそのまま1投目とまったく同じスローを繰り返します。
狙いもそのままです。
スロー再現力が高ければ矢は同じところに飛びます。
ただ次はすでに矢が刺さってしまっているのでこれに当たります(当たる確率が高いです)
これができやすいのがシュート力で狙うよりもスロー再現力で狙う技術です。
IMG_3797
矢先を上げる飛びをしていればスタッキングしてダブルに入るということになります(なりやすい)
芯抜きの矢先がターゲットに向かう飛びではこの効果は薄いです。
しつこいようですが、シュート力使ってないわけじゃないです。

トリプルでも同様です。
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こういう状態、もしくはすでにT20に入っている状態であればそのあとはスロー再現力をいかして投げるだけ。
別に狙わなくても同じスローができればそこへ飛んでいきスタッキングして入る。
そういうことです。
もちろんシュートする力は必要です、ただシュート力で矢を狙って当ててスタッキングさせているわけじゃないですよっていうことです。
矢を狙うぐらいだったら直接入れます。
平均的にそこに投げ入れる能力があれば、1本入れば残りも近いところに行くし、
ましてや他のダーツに当たる確率は高い、しかもあたればスタッキングということがおこり吸い込まれる。
そういう話なんですけど、文章にすると難しいー。
伝わってるんだろうか w

スタッキングってパチンコでいうチューリップの羽みたいなもんです。
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外れても拾ってくれる確率があがる。
もちろん羽に当たらず直接穴に玉が入ることもあります。
だからといって羽を意図的に狙うってことはしないでしょう。
穴を狙って外れたけど羽が開いていれば吸い込まれて入る。
スタッキングってこれです。

ただダーツの矢先が上がる飛びでないとスタッキングやマーカーを使った入れ方は実現しにくいです。
(例外はあります、矢の向きが上を向いて刺さる人とかは別です)

スロー再現力を身につけシュート力をもちいて、矢先をあげてダーツを飛ばし、スタッキングを使いながらターゲットに入れまくる。
それがPDCで活躍しているトッププレイヤーの技術だと思います。

スティールダーツで世界と戦うんじゃなければ、シュート力だけでも十分だと思います。
スタッキングなんて知らなくてもターゲットには入ります。
でもシュート力だけでは限界があります。
国内のスティールダーツもアベレージ85〜90なんて時代が見えてきました。
その中で勝っていくにはスティールダーツならではの技術を知っているのと知らないのでは違うと思います。
日本人特有のズバ抜けたシュート力にこれらの技術が融合したら、
世界の舞台で活躍するプレイヤーが生まれるかもしれないと期待してこれを書いています。

さて、そろそろこの考察シリーズも終わりにしたいです。
自分がこの考察をするきっかけとなった疑問。
「なんで世界はストレートバレルなの?」
これを最後に書いて終わるつもりです。

あと少しお付き合いください。
ではでは。


honda
「日本一になるなどと思うな 世界一になるんだ」 本田宗一郎

スタッキングおさらい

スティールダーツに関する考察の最終章をいままとめているところです。
もうちょっと待っててください。

その前にスタッキングって何という方がいらっしゃるようなので
もう一度だけスタッキングをおさらいしましょう。

スタッキングとは刺さっているダーツを使って次に投げたダーツを目標に導きいれるための技術です。
スティールダーツならではの技術なのでソフトダーツではほぼ使いません。
スティールダーツの先端についている鉄の針をポイントっていいます。
投げたダーツのポイントが、すでに刺さっているダーツに接触すると不思議なことに磁石みたいにくっつきます。
くっついてポイントがバレルを這うようにしてターゲットに刺さります。
簡単にいうと当てていれるってことなんですけど、当てるっていうよりはくっつけるって感じです。
ソフトのチップではこの不思議な現象は起きません。
なのでスティール独自のテクニックなんです。
図にするとこんな感じです。

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一般的にはT20を狙うときT20の四角い小さなエリアめがけて投げると思います。
でも世界のトッププレイヤーはトリプルエリアとすでに刺さっているバレルの両方を狙ってスロー、
シュートするというより導き入れるという感じでターゲットに矢を運びこみます。
T20だけ狙うんじゃないのでターゲットそのものがかなり大きく狙えるんです(わかりづらいですかね)

文章だとわかりづらいと思うのでスタッキングってこういうのですっていう動画作りました。
これ観れば少しはわかってもらえるかと。



彼らがいかにスタッキングというものを有効に使ってシュートしているかわかっていただけましたでしょうか。
狭い20トリプルを一生懸命シュート力を使って入れるのと、このスタッキングを駆使して入れるのでは消費する集中力も違ってきます。
彼らが簡単に100点や140点を出すのはこの技術があるからです。
ダブルもマーカーを使うことで入る確率を上げているのです。

この技術を知った上で世界最高峰のPDCを見ると今まで以上に楽しめること間違いなしです。
彼らスタッキング馬鹿みたいに上手いですから w
スタッキングこそが彼らの技術であり、強さというわけです。

これを分かっていただけると、最終章の「なぜ世界トップはストレートバレルをチョイスするのか?」の話が理解しやすくなると思います。

いろーーーーんな理屈が噛み合って、最後ひとつにまとまるっていう内容なので文章にするのがとてもむずい話なんです。
もうちょいまっててください。


それと最後にしつこいようですが、リリースパターンに関して念を押させてください。

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この図ですね。
いろいろな方がこの呼び名を使い始めてくれてるのですが、誤解されている方もいらっしゃるようです。

正直なところ自分が書いたのは技術的にこれがいいとか、
こういう風に投げましょうといったものではありません。
あくまでリリースパターンに関して3種類の分類をして、その呼び名をつけただけです。
(実際は井上ノルウェイ氏が分類してくれて名前付けてくれました)
リリースしたときにダーツの底がボードに向けば裏抜き(裏出し)
ダーツの上側がボードに向けば表抜き(表出し)
どちらでもなく飛ぶ方向に向かって矢先がそのまま向かっていけば芯抜き(芯出し)
ということです。
その後の飛びや放物線に関してはそこまで考えてないです。
あくまでリリース時の矢の向きに対して呼び方を付けただけです。

なので、どれが良くてどれがダメかとかはわかりません。
ただ、世界のトッププレイヤーの多くが裏抜きによって矢先を上に向けているということは紹介しました。

自分が発信しているのはあくまで、、、「 考 察 」です。

ではスティールテクニック考察の最終版
がんばって仕上げます。

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ではでは。

リリースタイプに関して補足

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前回ご紹介した3つのリリースタイプに関して補足を。
「抜き」という表現に関していくつかご意見を頂戴しました。
実はそのことに関してはブログに載せる前にノル氏と「抜き」「出し」「押し」どれを使うか話合いました。
「裏抜き」にするのか「裏出し」という呼び方にするか、、、
そしてお互い「抜き」ということで意見が一致してので「抜き」という言葉をチョイスさせてもらいました。

ノル氏は「抜きという言葉のほうが、なんていうかな職人芸って感じがするじゃないですか」ってことでした。
自分にはそのニュアンスとてもよくわかりました。
そして自分が「抜き」でいいと思ったのはスティールダーツのための用語としての位置づけをしたかったので「抜き」にしました。
いや、全然ソフトダーツでも使っていただいて結構なんですよ。
ただスティールダーツほどリリース直後のバレルの放物線が重要でないと思うんです、ソフトでは。
その理由を話すと長くなるのでここでは割愛します。

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補足のまとめ
このリリースタイプの呼び名はあくまでリリースの仕方の話ではなく、
リリースした時のバレルの放出角度とその放物線のタイプ分けであり
抜き、出し、押し、というリリースの仕方を分けたものじゃないということにご注意ください。
なので「抜き」だったり「出し」だったりの呼び方はその人のスローイング方法に応じて変化します。
要はリリースする時にバレルの裏面がボードに向くのか、
表面がボードに向くのか、矢先がボードに向くのか、
その種類を大雑把に3つのタイプに分けたまでです。



スタッキングの話をしたり、バレル形状の話をするとき、
スティールダーツならではの技術の話をする際にリリースパターンの種類っていうのは絶対に欠かせないところなんです。

もしかしたら分かっていらっしゃらない方がいるかもしれないので書いておきます。
なんでスティールでは欠かせなくてソフトダーツにはあんまり関係ないんだよって。
それはスタッキングという技術がほとんど使えないからです。
なぜか、、それはソフトダーツは矢がボードに刺さったら誰でも水平にスタックするからです。
どんな投げ方でも刺さっちゃえばみんな水平、同じ状態です。

エイドリアン・ルイスは来日してソフトダーツを投げた時に言いました。
「ソフトダーツじゃ 僕たちが持っている技術がなにも使えない」
そうなんです、彼らが長けているのはシュート力ではなくスタッキング力なんです。
(もちろんシュート力も半端ないです)
だから投げた矢が常にボードに平行に刺さってしまうソフトダーツだと彼らの技術は活かせないのです。
(ちなみにフィル・テイラーだけはスタッキング方法が普通の人と違って、
かなり特殊な方法なのでソフトでも関係なく技術使ってきます)

すごーく簡潔に言ってしまうとここがソフトダーツとスティールダーツの大きな違いなんです。
距離が遠いとかブル、ダブル、トリプルが狭いとかそんなことじゃないんです。
刺さり方の違いが一番大きな相違点だと自分は思ってます。

今回はここまでにして
次回は長いこと書けずにいた「なぜ世界のトッププレイヤーはストレートバレルなのか?」に触れてみようと思います。
リリースタイプにかなり関係してくる話なんです。
そして「抜き」と「出し&押し」というものもかなり関係あります。

リリースタイプの話をしたついでに説明できそうなのでがんばってみます。

毎回書くけど、これが正解ってわけじゃないかもですからね。
ただ知っていて損はないことなので、情報として発信しました。

ではでは。




リリースのタイプ別 呼称

スティールダーツの技術的な話をする際、
バレルのリリース方法を語るのに実際にバレルを持ち出して説明することが少なくありません。
言いたいのはリリース時の形の種類に関してなんだけど伝えるのが言葉では難しかったんです。

そうしたらノルウェイこと井上賢司氏がこんなものをプリントして持ってきたのです。
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なにこれ、超いいじゃん!

裏抜き、表抜き、芯抜きという3つのリリースタイプにそれぞれ呼び方つけてくれました。
しかもその図が実にわかりやすい。
いままで説明するのが面倒だったこのリリースの種別が一瞬にしてわかるこの図と名称。

そんなわけでこの呼び方を今度使っていくことにしましたので
皆様にもぜひお見知り置きをお願いしたくブログで紹介させていただくことにしました。

実は「抜き」という表現がいいのか、それとも「出し」と言った方がいいのか、、
そこに関してノルさんと話をしたのですが、やっぱりスティールダーツ的にはリリースは出しというより抜きっていうニュアンスが的確なような感じがしましたので「抜き」という表現にしました。
人によっては「出し」という表現の方が合うのかもしれませんのでそこは臨機応変に使っていただければと思います。

さて、このリリース3タイプに関していろいろ書きたいところですがそれはまた今度ということで。

ノルさん、わかりやすい図とネーミング。
ありがとうございました。
使わせていただきます。

ではまた。


  



    スティールダーツ考察まとめ


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